見出し画像

我が家の御神体が何かということを夫は知らない。

こだわりがあるようで、あんまり考えていないうちの夫。
何年も前だけど、大きな神社の参道にある神仏具専門店で神棚を買った。
夫は自分の実家の古い家のイメージがあるのだろう。家には神棚、である。

参拝の帰りだったので私も一緒だったんだけど、(いわく因縁つきの)家を新築したばかりだったので、買う気満々だったらしい。
そして、⇧冒頭の写真のように(実際の写真)、和室の天井近くに自分で吊り棚を作り、美しくお祀りしてご機嫌。
両側には榊(さかき)を飾るんだけど、最近、いつも使う駐車場の横に野生で生えてる葉っぱを失敬して帰ってる。(榊ではない気がする)

中央のお宮(というらしい)の扉を開けた中には、御神札か御神体を祀るのだが、神棚について詳しくない私でも、御神体は何を祀るか、がまず思い浮かんだ。しかし、夫はそれに関しては全く触れることなく、天上からぶら下げて大満足。

見た目は確かに美しい。さすが、外見第一の男である。
しかし、何も祀られていないのは、おかしいやろう。

そしてあれから何年経ったか、扉を開けると、私が大阪の通天閣に行ったときにお土産物屋さんで買った幸運の神様ビリケンさんの人形が鎮座ましますお宮に、夫は全く気がついていない。
いつもの夫の主張からしたら、我が家の御神体がビリケンさんではいかんやろ。私はいいけど。

ふ~ん、それは別にいいんだ~。それはそれ~、これはこれ~。

最近マシになったけど、何かにつけ会社の上司のようにエラソーに語る夫をしげしげと眺めながら、ビリケンさん・・・と心の中でつぶやくのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?