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今日はタマの命日でした🐈

「この猫、飼うから」と、知り合いの家に生まれたばかりのタマを
主人と娘が連れて帰って来た時、動物を飼ったことがなかった私は、
「明日からどうすればいいんだろう」と途方に暮れました。
最初の1年はケージに入れて、穴を掘り出したら慌ててトイレに行かせ、家に二人っきり(一人と1匹)の時は横目で動向を確かめ。

私の両親は動物が苦手だったから、子どもの頃から犬も猫も、小鳥も、金魚も、ペットというものを飼ったことはありませんでした。

飼っていると慣れてくるんですね。
10年も過ぎると、タマが死んだら~と思っただけで、涙が出てきました。

3年前の4月、タマが死にました。あと2か月ほどで20歳だった。
亡くなる1年ぐらい前から痩せてきたし、歩き方もよたよたしてきたし。
ある日、パソコンの前で仕事をしていて視線を感じるので振り返ったら、
階段の途中にいるタマがじっとこちらを見ていました。

若い時は2階まで だぁ==3=3=3 と一気に駆け上がっていたけど、
それもできなくなり、ずいぶん長い間、2階には上がっていなかった。
なのに、どうしたんだ、タマ。

その3日後、タマは逝ってしまいました。
朝起きるとタマが見当たらないので探していたら、こたつの中でぐったりとなって、いつもと違うのがすぐわかりました。

夫も私もタマがもう長くないとわかりました。
毛布の上に寝かしてやり、時々頭を持ち上げようとするタマを
看ながら一日。その日の夜、晩御飯の準備を終えてタマを見に行くと、
呼吸でかすかに動いていたお腹が動いていませんでした。

3日前、きっと最後の力を振り絞って20年暮らした家の中を
見て回ったのでしょうね。
階段からゆっくり降りてくると、タマは私の仕事部屋のソファによじ登り、
しばらくじっとしていました。

今朝、夫が「今日はタマの命日。」と言いながら、今もまだリビングに
祀っている骨壺にお線香を供えていました。
4月ということは手帳にメモしていたけど、今日ということは
忘れていた私。
動物を可愛がる人に悪い人はいない、と私は自分に言い聞かせています。

3年前の4月も庭のハナミズキが満開だったから、タマを寝かせた段ボールに
たくさん入れてやりました。


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