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人生の最後がこんなことでいいのか?!下の叔母のいじめに いとこの心が病み始めた②


↑このお話のつづきです。

葬儀が終わって家に戻った私は、下の叔母が気になって電話をかけた。
急に自分の姉を亡くした下の叔母は、「お葬式の時は頭がおかしくなってしまって・・・」と言い、その後も、同じ言葉を繰り返していた。


真ん中の叔母が亡くなって何か月もしないうちに、いとこが電話で、下の叔母の様子がおかしいと言い出した。いつ聞いてもいとこの話はぶれないし、私も、いとこの子どもたちも確信をもって状況を把握した。そして、事態は日に日に悪い方向へ向かっていた。

ひと言でいうと、真ん中の叔母が亡くなった直後から、下の叔母がいとこのことをいじめ始めたのだ。

最初、私もいとこの話が信じられなかった。
いとこの子どもたちには最初のうち、下の叔母のイメージが崩れるから話していなかったそうだ。しかし、あまりに理不尽な言動に、下の叔母のことをよく知る私に打ち明けたというわけだ。

いとこはお世話になった下の叔母を最期まで看るつもりでいたのだが、叔母は、親しくしているマンションの大家さんや友達に姪(いとこ)が全然面倒をみてくれないと愚痴をこぼし始めた。それを鵜呑みにした友達や大家さんからいとこに「もっと優しくしてあげて!」と電話がかかってきたという。

いとこと実家の片付けをしていたら、いとこ家族の写真を勝手に破って捨てる。叔母に言われて預けていた香典がいつの間にかどうなったかわからない。実家の売却を邪魔した挙句、家財道具の処分でいとこの持ち出しになったのに、売却して手に入れたお金をいとこが独り占めしたと言う。親戚のお祝い事で預けたお金を「そんなものもらっていない」と言う。嫌味や皮肉やそんなこと言うか?というような暴言を平気で言い出した。・・・
悲しくなるので、これ以上は書かないが、とにかく言うことすることが支離滅裂になっていった。

しっかりしている時もあるだけに、どこまでが正気なのか。
いとこの心が病みだした。

私は遠方に住んでいて話を聞くことしかできないが、このままではいとこの頭がおかしくなってしまうと思い、「とにかく距離を置いた方がいい」と言った。隣県から車で2時間かけて週に1回通っていたのも回数を減らし、子どもたちが帰省した時に一緒に行くようにさせた。

私に話し、子どもたちのいる時にも叔母がおかしなことを言い出したことで、子どもたちにもわかってもらえて、いとこは平常心を取り戻した。
最初の話からすると今で約2年半。下の叔母のいじめはますますエスカレートしていった。

そして私の母が入院したのと同じ昨年の11月末、下の叔母は家の中で転んで大腿骨を骨折し、入院した。そして、この入院がきっかけで、認知症の疑いが確信に変わり、叔母のいとこに対するいじめの理由がわかることになる。

これもまた、いとこも私も思ってもみなかった理由だった。

(つづく)







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