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介護はテキトーに。私、真面目なので。

気がついたら1月が終わってた。毎年こうだな。
次に気がつくのは6月頃。ああ、今年も半分終わった~、いったい私は今年前半、何をしていたんだ?!とちょっと落ち込む。

胸椎圧迫骨折の回復を優先して入院させたものの、せん妄が出て、このままではまずい!と予定を早めて12月の初めに退院した母。
退院したらしたで、体の心配に加えて、母と父が衝突し過ぎて老老介護がうまくいくのかという心配で私と妹は疲れ果てました。

でも県外に住む妹がリモートワークの日を引き寄せて、年末年始に2週間、実家に帰ってくれたので、私もずいぶん気が楽になりました。

1月9日に妹が実家から自宅に戻り、翌日早速母から妹の所に電話がかかってきた、ということを知ったのは1月も後半に入って。
実家の近くに住む私には買い物や病院通いで世話になっているからこれ以上は言いにくいということで「お姉ちゃんには黙っといて」と言われたとか。

今思い出すと実につまらない話なのだけど・・・
高齢で記憶が抜け落ちることがあるのに加えて、入院することになった経緯が思い出せない母に対して、父がイライラッとしながら、声を荒げて
「認知症になったんと違うか?これ、だれかわかる?」と自分を指さして聞いてきた、というのです。

ことのいきさつを聞いた妹はその場で電話を父に代わってもらい、「私が2週間実家に帰って、なんとか二人でもうまくいくようにいろいろ話したり、世話したことが全く伝わっていない!」と涙ながらに猛抗議したそうです。

2週間泊まった妹と私の見解は一致。
父と母のいざこざのきっかけはいつも、母の神経を逆なでする父のひと言なのです。自覚しているようだけど、自分のもの忘れや思い違いを絶対に認めない父。べつに馬鹿にしませんから~素直に認めたら?

これも実につまらないのだが・・・
先日ケアマネさんが実家に来た時、コロナの時期なので体温を計らせてほしいと額にかざす体温計で母、父、私の体温を測りました。
母は36度4分。私と父は36度7分。ケアマネさんが帰った後、
「お母さんは37度熱があったな。」と言い張る父。

しかし今回ばかりは私もいたので「36度4分だったよ。」と言って終わりだったのだけど、母曰く、二人だとそこから揉め始めるらしい。
言った言わない、そうだ違う、その繰り返し。

母もいいかげん諦めればいいのに、父が変なことを言うたびに徹底的に正そうとする。妹と私は10年ぐらい前から「相手を変えるのは大変。お母さんがしんどくなるだけ。お母さんが変われば楽になるんだから。」と何千回も言い続けてきました。

病院に連れて行く車の中で、母が
「お父さんが変なこと言っても、もう聞き流してるんよ。自分が変われば楽になるというのがやっとわかってきた気がする。」と言いました。
我慢して悔しい時もあるけど、今度ばかりは本当にわかったみたい。
しかし、89歳でわかったのは、わからないよりはいいけど、遅すぎんか?

ま、父は10年ぐらい前からテレビを観てても私たちと会話がずれてるし、ずれてるのに「絶対○○だ!」と言って譲らないし、「絶対!」と言い切る根拠がわからん。が、あの「絶対!」には意味はない、ただの口癖だ、という結論に。

介護の先輩が「いい意味で、介護はテキトーにやった方がいいよ。真剣に考えてたらこっちの神経がやられる。」と言っていた意味がよ~くわかる今日この頃。

私も妹も真面目だから( ;∀;)

何かあったら娘二人が駆けつけることのありがたさがわかっているのか?
息子二人でお嫁さんが意地悪だったらとっくに死んでるわ。
娘二人いても仲が悪くて、私は面倒みないわよ~みたいなことだってあるんですけど(-"-)

まあ、いいです。退院直後に比べたら落ち着いてきたし、ずっと続くだろう父と母の小競り合いは、認知症予防ということで。



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