私的国語辞典~二文字言葉とその例文~ セレクション18『裏(うら)』
セレクション18『裏(うら)』
たろう さんが入室しました!
じろう:あ、きたきた。
たろう:よっ。お疲れ
じろう:お帰りなさいませm(_ _)m
たろう:なんやねん、執事か!
じろう:上着をお持ちいたします。
たろう:黒服か!ここは高級クラブか!
じろう:チャージは30万円になります
たろう:高っ!ipad何台買えんねん!
じろう:何で基準がipadやねん!ごっつ解りにくいわ!
たろう:欲しいねん。
じろう:ああまあそりゃしゃあないな。
たろう:良いわあ、ipad。
じろう:何が良いねん、あんな半端なん。
たろう:決まっとるやん、あのデザインやがな(⌒~⌒)
じろう:いや分かったからドヤ顔やめや。あんた作ったわけちゃうやろ。
たろう:あのつるんとした手触りとかな、すぱーっとした液晶とかな、良いねん。
じろう:つるんとかすぱーっとか解りづらっ!
たろう:…なあ、今ふと思たんやけどな、質問して良いか?
じろう:なんやねん急に神妙な書き込みして。
たろう:恥ずかしい質問やさかい、ちょっと書きにくいんよ。
じろう:なんやねん、なんかこっちまでドキドキするやんか。はよ書き。
たろう:ほら、どんなモノにも『表』と『裏』、あるやろ?
じろう:は?ああ、まあ、あるわな。
たろう:あれのさかいって、どこ?
じろう:はあ?
たろう:いやだから、表と裏の境目ってどこやって話よ。
じろう:知らんがな!なんやねん、なんかエッチな話や思たやんか!
たろう:うわあ、ムッツリがここにおるわ、おかあさあん~
じろう:誰呼んでんねん!マザコンか!
たろう:おかあさあん~……お母さんの表と裏……
じろう:やめや!なんかエロいわ!
たろう:じゃあおばあちゃん。
じろう:ああまあおばあちゃんなら裏があってもエロくな…怖いわ!寝とる時に障子の向こうで包丁研いでそう!
たろう:んもう、私の質問にどうして答えてく・れ・な・い・の?
じろう:何でオネエ口調やねん!キモいわ!
たろう:オネエさんの表と裏……
じろう:だからやめいや。想像したら怖なったやんけ!
たろう:……ほんとだ。
じろう:な?
たろう:オネエさんの表と裏の境目……
じろう:話膨らませてどないすねん!オネエさんが身体くねらせながら、かばあっと開くとこ想像してもたやん!
たろう:……それは怖いな。
じろう:だろ?
たろう:でな、境目やけどな。
じろう:まだこだわっとったんかいなそんなもん簡単な話やないか。
たろう:そ、そうか?
じろう:そやで。
たろう:ほなら、境目はどこ~?
じろう:表と裏の境目はな、
たろう:ほおほお。
じろう:わしらの心の中にあるねん。
たろう:なに上手い事言ったみたいになっとんねん。
じろう:失礼しました~。
たろう:なに締めとんねん、まだ結論でとらんやないか。
じろう:御召し物をお取り下さい。
たろう:また黒服か!ここは高級クラブか!
じろう:料金はチャージ料金の30万円のみになります。
たろう:高いって!んなもん払えるかい!
じろう:困りましたねえ、ならば貴方の生命保険ででもかまいませんが。ちょっと裏に行きませんか?
たろう:ぐっ。…まさか俺、今、店の裏で生死の境目?
じろう:ちゃんちゃん。
たろう:ありがとうございました~。
じろう:ありがとうございました~。
じろう さんが退室しました。
たろう さんが退室しました。
『裏(うーら)』
1
㋐二面ある物の、表面と反対側の面。裏面(りめん)。うしろ。⇔表。
㋑物体の、こちらからは見えない向こう側の面。
㋒物体の、下になっている面。
2 物の正面と反対になる側。また、その陰になっているところ。⇔表。
3
㋐建物の後ろになる側。⇔表。
㋑建物の後ろ側にある出入り口。裏口。⇔表。
4 衣服の内側につける布。裏地。⇔表。
5
㋐表向きでない面。人の目にふれない面。⇔表。
㋑公表をはばかるような事情。隠されている事柄。内情。
㋒好ましくないことが表面に現れずに行われるところ。
6 普通と反対のこと。逆。
7 主だっていないこと。中心でないこと。
8 「裏千家」の略。
9 二度あるものの、あとのほう。
㋐野球で、後攻チームが攻撃する時。⇔表。
㋑同じ遊女と二度遊ぶこと。また、二度目に来た客。→裏を返す
10 裏づけ。証拠。
11 論理学で、「pならばqである」に対して、仮定と結論をともに否定した「pでなければqでない」という形式の命題。最初の命題が真でも、裏命題は必ずしも真ではない。
12 連歌・俳諧で、句を書きつける懐紙の裏の面。特に初折(1枚目)の裏をいう。
13 内部。奥。うち。
(大辞林より引用)
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