見出し画像

名探偵河南、黄昏編。

どーも、帰ってきた毛沢山こと、毛むくじゃらです。


そんな毛主席ですが、現在ゲリマンダーに苦戦中です。

このゲリマンダーというのは、私の胃腸を都合のいいように小選挙区化し、彼らの優位に胃腸の状況を支配して行くという戦略です。
こうなったら必殺オリゴ党を呼ぶしかないみたいです。打倒、ピロリ菌!

パワプロで言うところのぐでん顔な状況ですが、先日の河南旅行の一部始終をここに残します。
(*)この日記は2007年時点のものです。ノンフィクションですが、登場人物や団体が既にフィクションと化している可能性がある点、ご了承下さい。

出発前夜

まぁいろいろあり鬱な気分で出発した御一行(1名)は北京西駅に到着。

列車に乗るなり、宗教の本(in Chinese)を広げ、
博学である感じを周りに見せつけながら、即入眠。

中国古都の1つ、洛陽へ。

1日目(洛陽)

楽しみにしてた洛陽の感想は…なんか中途半端に田舎。

古都の雰囲気を出してる訳でもなく、かと言って発展してる訳でもなく、
そのもどかしい感じが町全体に溢れていました。そんな中、いつも通り
どケチ根性全開で、市営バスで中国三大石窟の龍門石窟へ。

大同でも石窟見たけど、こっちの石窟は川沿いの崖に位置していたので、
ロケーションが(遠くから見た感じがズバリ)最高ですた。

そのテンションのまま、マニアが唸る詩人、白居易のリアルお墓を訪問。
お墓を見た瞬間、なんか吸い込まれるものを感じ、深々とお辞儀してしまいました。

ここで一句。


待ったなし 白居易残った 蝉しぐれ


うん。3点。


そして関羽が祀られてる関林と言うお寺へ。

ここの関羽迫力ありすぎて怖ぇーーーー。奴め、俺の比じゃない毛量ww

つぅか地元のお参り来てる人すげーよ。敬虔な信者だよ。こりゃ儀式だよ。

だから俺も彼のような立派なヒゲがもらえますようにって祈りました。

現地人曰く、洛陽の旧市街なら古都の感じを味わえると聞いたので、行ってみることに。

……バスで寝過ごすw

まぁ旧市街チラって見えた気がしたけど、大したことなかったやろ。うん。

そして着いたのは中国最古の仏教寺院、白馬寺。

さすがは仏教寺院。関林に負けじと参拝者でごった返してますね。

俺も皆に倣いお店で線香を買いました。


そしたらなぜか俺だけ中へ案内される。

おそるおそる入ってみると、中には一人のおばあさんが。

老婆:『そこに座りなさい。』

何やらぶつぶつと呪文を唱え始める老婆。

婆『あなた、名は?』
毛『胸毛大魔王です。』
婆『どこから来たのかね?』 
毛『日本から来ました。』
婆『そう、日本からねー。』


再び呪文を唱え始める老婆。メラにしてはやけに詠唱時間が長い。

突如床に置かれている座布団?のようなものを指差す。

婆『そこに頭をつけなさい。』 

座布団は使い古されており、人いきれの匂いがほんのり。

立ち上がると、まもなく老婆は行った。

婆『はい、じゃあここに記帳しなさい。』

なにやらノートを俺に手渡す。

書いてある内容は名前と住所そして寄付金額。
すべて余裕で1000元単位。

キターーーーーーーー。ボッタクリ攻撃。
しかも良心に訴えかけるタイプのやつだ。これはかなり手が込んでいる。

焦る毛むくじゃら。しかしここで見栄を張って、
1000を元払ったら北京に帰れないし、てかどこにも移動できんし、
そもそも1000元も持ってないし。

冷静に考えたら寄付を払って喜ぶの、基本的にこの老婆一家じゃん。

俺、天才。(ここまでの思考時間0.2秒)

『すいません。俺には払えません。』そそくさと出ようとする毛。

突如老婆の顔色が赤くなり、呪文の声色も豹変。
のろいでも掛けているのだろうか。でも無視。

寺を急いで出ようとすると、さっきの線香店のおばさんが俺に言った。

『悪いことは言わないから、5元でもいいから払いなさいって。』

……妥協。
0.5元の線香で済ますつもりが、10.5元の参拝料になりました。

その後、でかいポリバケツが置いてあるだけの公衆便所に入ったり、
(入場料5角w)洛陽名物牡丹を見て、水席料理も食す(詳細省略w)。
ほんと盛りだくさんの洛陽・白馬寺ですた。

そしてついに念願の少林寺へ。
ちなみにここまでしといてまだ午前中ですwww

少林寺

行き方を白馬寺の線香屋さんのおばちゃんに聞き、許昌行きのバスへ。

洛陽から少林寺までは高速あるし早く着くものと思ってたけど、

通ったのは農道ww USJのインディ・ジョーンズを彷彿とさせる揺れw

そしてワンボックスカータイプの狭い車内で放映されている中国C級映画w

人が死ぬとき飛び散ってたの明らかにスイカwww

もぅ右手の甲外側が痛くなってきたけん、コンパクトにしますw

少林寺はねー…まずド田舎w 武術学校の数が半端ないw 
そんで観光地化しすぎww

入場料100元って…国家遺産級の入場料ぱねえなw
でも100元の価値なしww

塔林っていう昔の偉人が埋まってるお墓群があって、
そこは少しおしゃれでしたが、それ以外は普通に寺。

ただの血の気が盛んなアグレシッブボウズグループ。

そしてそのまま河南の省都、鄭州へ。

鄭州・黄河

鄭州やべー、超都会。武漢の比じゃないって。鄭州新発展地区行ったけど、

普通に日本でも通用するレベルの高級住宅街が並んでる。

でも、UFOみたいなドームが住宅街の真ん中にドカーンってあるw
This is チャイナww

気付いたら良い時間になってたので、夕暮れの黄河を見ようとバスを探すが見つからない。仕方ねえ、タクるか。(ここまでの節約w)

そこで気づいた。

彼らの方言は日本で言う津軽弁じゃ!

なんか声調が全ておかしいw だからピンインで聞き取るしかないww

そして成長したと思ったのは俺が北京弁で北京から来ましたって言ったら
運ちゃんに信じてもらえたこと。

これは毛むくじゃらの顔がより北京原人に近づいたことを意味しますw

そんで最後タクシーの運ちゃんにぼったくられそうになったので、

それを威圧だけで振り切り、念願の黄河へ。


……………………………。


真っ暗w マジ何も見えないww 行くのが遅すぎた。

運ちゃんと喧嘩してる数分で一気に暮れてしまったww

でも、マジででっかかったどーーーーーーーー!!!!!!!

俺も黄河みたいにでっかい男になりたいなーと思って

テンション上がってたのも束の間、事件は起きました。。。


帰りのバスがないwww 


終バス15時て小学生の下校時間かw

ちなみに鄭州までは車で1時間近くかかる距離。
しかもこの黄河付近は明らかな農村。

電灯も控えめ。農民の人数も控えめ。俺の毛の逆立ちも控えめ。

やばい、野宿か。タクシーはぼったくられるからイヤだし。
ってかそもそもタクシーすら通ってねえ。

その時、あるタイトルコールが俺の脳裏から聞こえる。

日本でもやり慣れ過ぎてしまった、ヒッチハイクー!@黄河www

こんなカオスな国でつかまる確率なんて限りなく0%、即死確実www

でも野宿して野良犬に食われて死ぬよりはマシだと、作戦決行。

開始から30分が経過。結構歩いてバイパスまで出ちゃったよ。

でもここもタクシー全然通ってないし、通るタクシー全部人乗ってるし。

自転車のおばちゃんもバイクのあんちゃんにも手振ったけど


完・全・無・視。


完全無欠な原人ライフにも一抹の不安がよぎる。
それを煽るかのような突然の大雨。

じきにアデ○ンスに世話になるであろう、
スネオヘアーを傷つけてはいかんと走って、少し雨宿り。

悪運尽きたか。と思いきや、なにやら農道からバイパスへ入ろうと、
のらりくらりやって来る一台の車が!

これを逃したら終わる!とばかりに、満面のこまったさん顔で近寄る
毛むくじゃら。驚いて、運転手の青年が少しだけ窓を開ける。

毛:『すいません、鄭州の街の方に帰りたいんですが帰る交通手段がないんですよ。もし都市部に行かれるんでしたら乗せて行ってくれませんか?』

兄:『いいよ。』
妙にあっさりw

やばい、このまま変なトコ連れてかれてボコされる系かも知れん。

たとえ身ぐるみ剥がされても、毛ぐるみだけは剥がされんようにせねば。

警戒する俺。そこに兄ちゃんは言う。

兄:『あんた、中国人じゃないよね?日本人??』 
毛:『は、はい。そうです。』

ヤバい。日本人ってバレてるw しかも安心して思わず言ってもうたw 

これは万事休すや。

兄:『俺、実は鄭州人じゃないんだよ。』

毛:『え?』

兄:『だから道全然わかんなくてさ。何回か地図見るために停車するけど許してね。急いでる?』

毛:『いえ。(この兄さん怪しくねえな。)なんで鄭州来たんですか?』 

兄:『大学通ってる弟に会うためにね。』

自然と会話が弾む。兄:『外国人はいろいろ生活大変でしょ。旅行で来てるなら大学から近いみたいだし、駅まで送ってこうか?』

神だw マジでこの時、号泣しそうになりました。

そして無事に駅まで送ってもらい、彼とアドレス交換をして別れました。

兄:『今度うち泊まりきなよ!』 
毛:『今度北京来たらおごらせて下さい!』

この時俺は思った。こういう人がいる限り、
俺の世界平和という夢は捨てちゃいけないって。

そして北京行きの切符を買い、いつも通り24時間営業のマクドで仮眠ww

おやすみなさーい。

2日目(開封)

鄭州から開封へはバスで7元で行けると言う素晴らしさ。

休日の朝だと言うのに農民工は今日も元気。始発のバスもイス取り合戦w

開封のイメージはまさに古都。洛陽やない、開封こそ古都。

全体的にいい感じに田舎でした。

いつも通りバス、ここに来て初登場の人力車で各観光場所を回る。


そして、この旅行で気づいたこと。観光地点全部仏教関連じゃんwww

行く場所行く場所参拝参拝サンバイ!三百!!

仏像ばっかり!でも、仏像みーんな顔だけつぶされてるw

洛陽の龍門石窟もそうだったけど、一度古都が占領されたときに敵軍につぶされたそうな。

それにしても破壊の徹底ぶり。ブッチャーもデストロイヤーもさぞかし閉口することでしょう。


最後に毛むくじゃら一人旅で忘れちゃいけないイベント。
そう、地元民になりきろうツアー。

今回は開封の街角をブラブラしてみました。地元の市場でバナナ買ったり、(注意:バナナは買う時は天秤とおもりを使って重さをはかりますw)

おじゃ魔女ドレミのTシャツを来て将棋を指すおじさんを観察したり、
いやぁー楽しかった。(俺はなにをしとんねん)

そんで北京へ戻る電車に乗るためにまたバスで鄭州へ。

時間が余ってるため街中でご飯でもと思って食べに行きました。

上半身裸 VS 服しっかり着てる  のチーム対抗ストバスを見たり、

謎の韓国料理屋、アリランのたまご麺がうますぎて写真撮ったり、

ちゃっかりゲーセンをチェックして、そのクオリティの低さに萎えたりw

タピオカミルクティとソフトクリームの味比べしたりして、楽しんでたら

最後の最後でデジカメ無くしたーwww 写真アップしたかった。。。

と言う2日で4都市回るというアグレッシブ毛むくじゃらツアーですた。

 デジカメアディオス。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?