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【2023年GW韓国旅打ち】日本人の知らないカジノに行こう! ⑦潜入!江原ランドカジノ(中編)

5/2 19:00

1時間ほど意識が飛んだ結果、かなり意識がはっきりしたので、リミットホールデムと洒落込もうと夜のカジノに飛び込みます。

Mutt「…………」

スロットすらほぼ埋まっとる。

前編で1360台あると書いたスロット台ですが、11時台ではまだまだ空いていたスロットコーナーが、今ではもう空席を探す方が難しい状況です。電子テーブルゲームは若干ですが空きがある程度。テーブルゲームに至ってはほとんどのテーブルに立ち賭けが、すごいテーブルだと3層ぐらいになっています。どういうことやねん。

テーブルゲームはさておき、ポーカールーム(下図①)に向かいます。レートは2-5が2卓、いずれも満席のようです。どんな感じなのかなと近づいてみてみると、ディーラーから何やらまくしたてられます。韓国語ワカリマセンと言ったら受付の人が反応してくれる。受け付けの人は英語がさっぱりなので、翻訳アプリを駆使してわちゃわちゃしていると「同じフロアの受付に行ってください」と追い返されたので受付(下図②)へ行きます。

①の存在しない空間にポーカールームがあります。
②の正式名称は「Seat Reservation Center」です。

受付で「ポーカーがしたいです。韓国語わかりません」とスマホを見せて押し問答をしていると、英語訳の書かれたラミネートが出てくる。その通りに入場券とパスポートと会員証を出すと、「5カードか?」と聞かれたのでテキサスホールデムがしたいと言うと、ウェイティングだから電話番号を出せと言われる。ないと答えると受付のおばちゃん二人にはお手上げらしく、ポーカールームに行けと言われる。

ポーカールームの人に「なんか受付済んだみたいっすよ」とスマホを見せるが、当然ながら済んでいない。ポーカールーム側もお手上げのようで、いろんなところに電話をかけ始める。わー大変っすねーと思いながら見てると、英語のわかる人が見つかったらしく、「〇番テーブルに行ってくれ」と言われる。そのテーブルには確かに英語がわかる人が対応してくれるが、やはり韓国の電話番号がないのがネックの模様。どうすんだこれ…という雰囲気になっていると、ちょうど一席空いたらしく、ポーカールームに行けと言われる。やったぜ。

ポーカールームに戻り、ふーやれやれと座ってチップを購入しようとすると、ポーカールームでは買えないといわれる。えぇ…と思っていると、隣の人が両替を申し出てくれる。レートが2-5なので5万円分買おうとすると3万辺りで顔が曇りだしたので、お試しなので3万で入ることにしました。

再三書いていますが、江原でのポーカーは世界中でバカ受け(死語)のノーリミットではなく、リミットホールデムです。ルールによってベット額がラウンドごとに決められているホールデムで、プリフロップとフロップが1bbずつ、レイズも1bbずつ、3bbまでレイズが入ったらほかの人はコールまでしかできない、ターンは2bbから2bb刻みと細かくベットサイズやレイズの回数(キャップ)が決められています。細かいルールはここ読んでください。

https://www.high1.com/casino_jpn/contents.do?key=1883

一応ポーカースターズにもリミットホールデムはあったのである程度練習はしてきたのですが、スターズは30BBインなのに対して、こちらは60BB~100BBがバイインのメイン層です(MAXは100万ウォン=200BB)。そもそものバイイン額が違います。つまりスターズでの基本戦術がここではほぼ通用しません。まぁ基本戦術とうそぶくことができるほど練習したわけではないですが。

30BBMAXだとみんなある程度ハンドは絞るのですが、ディープなテーブルなのでそんなことは全然ありません。J2oとか普通に参加してきます。そして参加してきたら基本的にレイズやキャップまでもつれ込もうが基本降りません。マルチウェイがNLH以上に頻発し、ポットがあっさり1万を超えるため、1~2bb程度のベットではヒット以上は基本的に降ろせません。なんならベットが飛んで来たらAのワンペア程度じゃ太刀打ちは不可能、リバーで打ってきたら基本的には2ペア以上が入っていると思ってOKです。私は3時間だけ打ちましたがその間リバーベットでのブラフは1回だけです。それ以外はどんなに弱くてもTPGK以上があります。逆にチェックで回ると色んなハンドが出てきました。

テーブル環境の話に移ります。客層はかなり高目。50~70代のおじさん~おじいちゃんがのんびりゲームを楽しむといった感じでした。ただどんな環境でも、そこを狩場とする専業はいるようで、40代ぐらいのテーブルの中では最年少の人(私の隣でチップを交換してくれた人)がかなり儲かっているようでした。この人はドローが入ったらガンガンポットを大きくしていたので、実った時の儲けがスカった時の損失を上回ってるんでしょうね。それがこのリミットホームデムでの強い戦術なのでしょう。

ローカルルールの話をすると、フォールド後であろうとスマホをいじるのは禁止(降りてからいじってた人が注意されてた)、飲食完全禁止、テーブルの上にチップとカードを置くこと完全禁止。カードホルダーもだめ。おしぼりすらだめ。手を拭いた後、手元に置いてたら横からスィーっと回収されました。

飲食禁止のため、3時間に5分の休憩が入ります。その時に同卓していたおじさんの一人が日本語がうまい人で、色々と話しかけてもらってかなりありがたかったです。「チップってどこで買うの?」と聞いたら「ほかのテーブルで買うんだよ! バカラとかしないの?」だそうです。この混雑で買えるか!

そして私個人の収支はというと、QJoで一度ストレートが入って大きなポットをチョップでとれたものの、やはり付け焼刃…! 勉強不足…! 所詮は他の人と同じボード当てっこゲーム…! 参加しては1000~3000円の損失を垂れ流し撤退…!
を繰り返すという感じで-1.5万でした。ただ普段プレイしているゲームとは全く別次元で、今までの経験を総動員してなんとかアジャストしようと脳がフル回転する感じがとても新鮮でした。結果的には負けという結果で終わりましたが、いずれもう少し勉強して江原リベンジはぜひともしたいと思いました(Twitterではもう来ることはないでしょうとか言ってたのは内緒)。

時刻は22時、江原は朝6時に閉場するため、その様子も確認したいので3時間のセットが終わり休憩のタイミングで損切りしてホテルに戻り就寝しました。


さて、江原ランドカジノの総評です。

全ギャンブラー行け。

少なくともギャンブラーを名乗るのであれば、あの人口密度と熱気はぜひとも体感してほしいところです。ポーカーの方もうまいこと勉強できれば稼げそうではありますし、NLHがメインでそろそろ飽きてきたなぁ~って人であれば、バイインも含めればスターズでさえ練習のできないこのゲームはいい刺激になること請け合いです。当時の話題だと、ライブキャッシュのレベルがあまりに低すぎて虚無感を覚えている暇があるなら別種目やればいいのに…と思ってました。

それに外国人専用のカジノは数あれど、結果的にほぼ韓国人専用カジノとなった江原はかなり特異な存在で、それを体感するだけでも訪れる価値は十分にあると思います。日本も一時期ガラパゴスという言葉がよく使われていましたが、その言葉の意味を実感できます。

具体例を挙げると…

・現金の使えない自販機や電子テーブルゲーム。
・韓国の電話番号がないとコインロッカーも使えなければウェイティングもできない(荷物はフロアで預けられる)。LINEぐらい導入しとけや!
・英語の話せる人が妙に少ない
・カジノ内はお酒の提供がない。酔った状態での入場禁止。
 →一般的なカジノはお酒が提供されています
・カジノ内に窓はないがソファがあって座れる。
 →パラやウォーカーヒルはとにかく「客をギャンブルに向かわせる」ことを目的としているため、カフェ以外には椅子を置いていません。
・ここだけリミットホールデム。そしてテーブルのルールが妙に厳しい。

などです。カジノ内の案内表示には日本語もあるので、もともとは日本人の対応マニュアルもあったのでしょうが、あまりにも韓国人が多すぎて、そして日本人が来なさ過ぎて風化してしまった、という印象を受けました。

え? 日本人への対応のマニュアルがほぼないのに行くの怖いって?だからこそ行くんだろうが迷惑かけ倒してカジノに経験値を蓄積させるんだよこっちは金落としてんだぞ。

それにリゾート地という観点から見ても、総合的にはパラよりも小規模であるものの、風光明媚な立地なので1〜2泊するぐらいなら全く飽きないと思います。直前料金が狙えればホテルも一泊一万円切りますしね。


さて、まだ江原ランドカジノおよびホテルに関してはもう少し続きがあるのですが、なんとなくこの辺りで区切るのが良さそうなので、朝のカジノとチェックインまでの写真は後編に分けます。

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