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キャリアの山を途中で下山するということ

私の好きな漫画の一つ、岳。

石塚真一さんの漫画は「生きる」ということを感じさせてもらえるのでどの作品も好き。ブルージャイアントも絶品。

現在、完全版が月に1冊ずつ出版されているのを楽しみに買い集めている。最初の方の話に、山を途中で下山する話が出てくる。

エベレストの頂上を目指す途中で瀕死の人を見つけ、その人を助けるために、下山する決断をする。「俺は俺の責任で降りる」と。そしてそこに後悔はなく、その登山もまた頂上を目指したことも一緒だと。

「キャリア」というと仕事でスキルアップ、昇進など、上を目指すことを考える人は多いのではないだろうか。だけど途中でこどもや介護の問題など、どうしても自分の仕事を後回しにして中断せざるをえないことがある。そんな時、「子どもがいなければ・・・」「介護さえなければ・・・」と考えたことはないだろうか。

その決断をした時はそうは思わないかもしれない。数年たって、また復帰をしようと思った時に思うように行かなかったり、同僚が昇進していく姿を目の当たりにしてしまうと、このような「たられば」がふと頭をよぎってしまった。そんなことはないだろうか。

私は大切なひとを大切にするためにそのような選択を自分がした、ということは自分の誇りに思っていいことだと思う。そして、その経験は必ず後々の糧になっていく。

キャリアを積むとは、上に登るだけが全てではない。自分の人生を豊かに過ごすことであるはずだから。

自分が後悔しない人生を歩むためには時には山を降りるという選択をする。そしてその選択をした自分を自分で誇りに思おう。

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