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21/07/15|『ソムニウム』#7配信、彼らにとっての希望とは

本日の渋谷のラジオ「渋谷のシネマ」ゲスト出演、約1時間の長めの番組だと思っていましたが、スタートしたらあっという間でした…!『マイライフ、ママライフ』『12ヶ月のカイ』それぞれの魅力や裏話、少しでも楽しんでいただけておりましたら幸いです。

さておき、本日は『ソムニウム』の7話配信日でした!

前回の醒とPCHとの長い対話の、続きのストーリー。ヒューマノイドの開発者として冷静に、元いた会社の理念と自分の情熱になんとか折り合いをつけてきた冴弓さんの過去の葛藤が垣間見え、OSを作るうちにPCHに感情移入し意義や希望を見出しつつあった醒の「作りたい」という欲が混ざり合って…。

ものづくりをする時、同じチームのメンバーは同じ思想、同じ理念のもとに意見が合致した状態(か、最低でも「理解した」状態)で作業に臨むのが理想的です。冴弓さんは、元の会社の理念の枠からなるべく出ないように常に自分をチューニングしてきましたが、それとは関係ない醒は、自分の中でオリジナルの「ヒューマノイドとはこうでありたい」という哲学が生まれていました。作る人間に起こりがちですが、自分の中の理想を追い求めて突き詰めていくと、だんだんと元々の思想から外れていくことがあります。それ自体は悪いことではないのですが、醒と冴弓のように、それが「食い違い」となって作用してしまうこともしばしば。

同じ目的を持って歩んできた者同士がいつしか違う思想を持ち始め、道を違えてしまう…。その結果がもたらすのは、絶望なのか希望なのか、ラストカットの最後の瞬間の醒の表情に、この先の道すじを感じ取っていただけていたらとても嬉しいです。


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