マイケル・ケンナ展「A 45 Year Odyssey 1973-2018」
昨年末に東京都写真美術館にて。
Michael Kennaは、1953年イギリス生まれ、アメリカ在住。
止まり木のようで、ゆるいカーブが鳥たちの滑走路のようで
ラインと影が気になる写真です。
いちばんすきな夜の公園の写真。
今にもブランコが、揺れ始めるような気がしませんか。
彼の美しいモノクローム写真には、静謐な時間が似合う。
小さな写真を見つめる時、夜の密やかな一瞬を垣間見るようで
秘密めいた小箱をふと空けてしまったかのように。
きっと時を止めるために、同時に何度も時を待ち続けたのだろう。
その時間の重なり具合を想像して、奥行きを感じていく。
特別展示としてナチスの強制収容所跡の写真がありました。
部屋のベッドを撮っただけなのに、そこでの悲劇を想像できる
強い黒に、圧倒される思いがしました。
来週1/27で終了なので、気になる方は是非ご覧になって下さいね。
いつか自分の本を作ってみたい。という夢があります。 形にしてどこかに置いてみたくなりました。 檸檬じゃなく、齧りかけの角砂糖みたいに。