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夜のにぎやかな街は、色であふれている。 ほら見て、とばかりに カラフルな灯りが、揺れて自己主張する。誘いかける。 君は待ち合わせ場所にぽつんと立っていた。 喧嘩したから今夜は来ないだろうと、俺は遅れて着いた。 たとえ何時間待っていたとしても、素知らぬ顔して 「待ってたわ」なんて言わないね、君は。 その癖、人一倍さみしがり屋で、涙を隠している。 わかっていて、俺は放置しておく。 目が合えば、互いに謝ることもなく、ただ手を繋ぐ。 君が言う。 私が途方に暮れるほど、あなた