タグ検索してもらいたいなら「頭に記号」は避けるべし(「頭」以外も要注意ですが)
「投稿小説の検索方法」を研究していると「もったいないことしてるな…」と感じる小説を時々見かけます。
そのうちの1つが「タグの頭に記号を使っている」ものです。
音符マークやハートマーク、あるいは「 」等々…。
その作家さんの「タグ付け」の目的が「検索してもらうこと」ではなく、単純に「短いフレーズで小説をアピールすること」だけなら、これでも良いとは思います。
(タグの目的は「検索されること」だけではありませんので。)
しかし、タグ検索によって「1人でも多くの読者とめぐり逢いたい」と思っているのだとしたら…この種のタグはかなりの「悪手」です。
まず、タグというものは「同じタグを使っている人数が多ければ多いほど、導線も多い」のですが…
タグの頭に記号を使っている方は、実際、かなりレアです。
つまり「同じタグから跳んでくる読者がいない」ということです。
また、過去記事にも書いた通り、そのサイトのアカウントを持っているユーザーなら、自作小説のタグ付けや「お気に入りタグ設定」の際に「サジェスト機能」が使えることが多いです。
「予測変換」のように、最初の数文字を打っただけで、残りの文字列をズラッと表示してくれる機能なわけですが…
タグを検索したい時、「頭に記号を付けて検索する」人って、普通はいませんよね?
(ツイッターの「ハッシュタグ検索」のような「記号付きの検索」が初めから存在しているならともかく…。)
つまりは「検索してもらえる可能性が限りなくゼロに近い」ということです。
また、「頭」だけでなく「最後(文末)」や「途中」も、記号を使う際は要注意です。
サイトによっては、最後に「。」が付いている、「!」が付いているなどの「ちょっとした違い」だけでタグが分かれてしまいます。
そうすると、それらの記号が「ついていない」タグからの導線が得られません。
また、複数の単語を「A/B」「A・B」のように記号でつないでいるタイプのタグも、その「つなぎ」の記号が「/」なのか「・」なのか(あるいは「&」なのか)や、その記号が半角か全角かによってタグが分かれてしまうので、要注意です。
タグ検索で「1人でも多くの読者との出逢いを…」と考えていらっしゃるなら、タグ設定した後に、一度そのタグをクリック(タップ)して「同じタグを使っている人が何人くらいいる(何作品くらいある)のか」チェックしてみると良いかと思います。
大概のサイトさんではタグの設定し直しが可能ですので、あまりにも人数が少ない、あるいはあまりにも人数が多過ぎて埋もれてしまいそうな場合は、タグを少し変えてみれば良いかと思います。
そうすれば「検索のされ方」も多少は変わってくるはずですので。
ちなみに、これまで語ってきたことは、あくまで「タグ検索」のある投稿サイトさんの場合の話です。
「小説家になろう」さんは「タグ」ではなく「キーワード」ですので、頭に記号が付いていようが何だろうが関係ありません。
(なので逆に、頭に記号を付けることで検索の利便性を上げられないか実験してみたりしています。↓)
<関連記事(なろう活動報告):検索機能の利便性向上のための実験>
(あと個人的に、「タグ検索」自体の有用性をアピールしてくださる方が、もっと増えたらなぁと思っています。ランキングや新着コーナーだけではどう考えても「読者と作品とのマッチング」が不充分過ぎますし、「埋もれた作品」が見出されませんので。…まぁ、タグ検索だけでも、ちょっといろいろ足りない部分はあるのですが…。)
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