ビッグマック、怒りの伝道師よ
免責事由 ってなんなんだー?
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ドナルドはね、みんなの悪口にもう耐えられないんだ。
ハンバーガーだって嫌がらせのために人肉が混ぜられているしマックシェイクにはケンタッキーのジジイの精液が入ってるしマクドナルド募金の金は全部ドナルドを苦しめるために使用されているんだ。その証拠に、ハッピーセットは(以下長文のため省略)
そして今こうやってインタビューを受けているのも、またドナルドの醜態を世界中に同時中継してやろうって魂胆なんだろ分かってるんだよああもうドナルドは耐えられないモスもロッテリアも全部ドナルドを消したがってるんだドナルドの人形を飾ってるのは常に監視できているって意味なんだそうなのか許さない許されたいランランルーってなんなんだなんなんだなんなんなんなんなんなんなんなん
あなたを、愛しています。
一方、マクドナルド犬鳴村支店にてーー
〜〜〜
おーーい婆さんやあ
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はまだかのー?
printf("Huh? You've eaten all of them, Ojisan yeah")
そうかい
じゃがワシは
ビッグマックが食べたいのお
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彼がそう宣うと、それを聞いたかの女が命を引き裂くような喘鳴とともに息を引き取った。やがて、天空は闇を抱え雲は朱色へと変化し、迦楼羅炎を纏いし恐怖の王が降臨した。マクドナルド犬鳴村支店はおろか一帯の山々はその王が目視できるころにはすでにかの王の業火によって灰塵と帰していたが、白痴の老爺のみがその灰の荒野で起立していた。彼のみが、その王の恐怖を身をもって知る。
その事実を直感すると、老爺は目をかっと開き、全身を震わせながら、瓦礫に隠れようとした。丸裸の骨の浮いた痩躯を必死に駆らせたが、残骸はまだ熱を持ち続けており、彼は諦めた。彼に行くべき場所はない。大王、右手にLサイズポテトの剣を持ち、左手にハッピーセットのハローキティ人形を持つ。やがて上空より降下し、老爺の前に鎮座して、こう言った。
「ドナルドの怒り」
その声は限りなく重低、かつ頭が割れんばかりの大音声であり、老爺は全身の筋力が足元から瓦解させられ地に臥した。彼の長年の白痴は瞬時に消え、正気をもってこの大王と対面した。そして彼はこの世のあらゆる苦痛と恐怖を総合してもまだ足りないほどの「苦しみ」を感じきったのち、大王のポテトによって全身を徐々に刻まれていった。
......
少女「......こわーい!」
少年「でもただの伝説だぜ」
少女「なんでこんな話が松屋の馬鹿長いカウンターに書かれてたの?」
少年「さあ。でもそんな話聞いたことねーし、多分どっかの障害者が暇つぶしで作った話だぜ。そんなことよりケンタッキーに放火しにいこうぜ!」
少女「うん!」
夕暮れの歩道橋を、二人の子供が走り去っていく。
少年「あー、ビッグマックが食いてえな」
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