05/23
自分に向き合うことにも疲れちゃったなぁと
過去を振り返ってもなんだかよくわからないし
結局あるのは大きな画面のデスクトップパソコンと、手垢にまみれたキーボードとマウス ほんとこれ掃除しないといけない
キーの印字はすり減っている それに人生なんかを重ねちゃって、ちょっと寂しい気持ちになる
いっときのことなら難しくない 継続するのができないんだ
それは私が子供だからなのか、それともそういう性分に生まれたのか
いずれにしても、私は何も成し遂げられない
そんな予感だけが頭を支配して、それでもいいかとため息をつく
尊敬できる人もいないし、憧れるような人もいない
大好きだった人たちも、過去となってはもう古い
常に新しいもの追い続け、何を求めているのかすらも、もう自分ではよく分からない
人から与えられるのは、何から何までつまらない
見透かしたような声色で「君はこういうのが好きなんでしょう?」
私は答える「ちょっと前まではね。でも今は大外れ」
取り残されているのは私か時代かそれとも社会か
何も求めていないけれど
やるべきこともないけれど
とりあえず私は生きている
その場しのぎで生きている
正気のままで生きている
意味があるとかないとか知らず
何もできずに死んでいく
それを肯定することに
苦労していた時期もあったな
テレビをつけて、新聞を読む
相変わらず世の中は何がしたいのかよく分からない
馬鹿みたいなことで騒いでは
結局暇をつぶしたいだけじゃないか
あぁ働きたくない何もしたくない
私たちのやることは全部が全部無意味に終わる
それは私が何もできないから
そう思いたいだけなのかな
そうだったならどれだけいいか
そうだったなら、私は動いているだけで救われていくはずなのに
動けば動くほど
「それはお前のするべきことじゃない」
悩めば悩むほど
「お前は悩み続けているべきだ」
そんなおかしな声が聞こえる
いったい私は私に対して
どうしたいと思っているのだろう
今の私はこう答えるのだ
「それを知るにはまだ早い」
「お前はまだまだ苦しんでいろ」
「答えを出してしまうことなかれ」
道に迷い続けることを私は選んだ
その先に待つのが破滅だとしても
私はこの道しか選べない
それが必然というやつなのだろう
偶然は振り返って感じるものだが
必然はいつも先立っている
それはひとつの予感として
私の心臓を貫いている
どうかつまらない全ての思わくや
詐術、権謀、意図にとらわれないで
私は何も考えていない
私は何も考えない方がいい
そうでなければ意志は働かない
私は何も考えない
そうして思い浮かんだことを
そのまま宙に浮かべては
じっと見つめて石に刻む
石はいつかすり減って
言葉も消え去りゆくとしても
そんなことは、どうでもいい
私はただただ溺れていたい
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