泥棒
綺麗な言葉を探しては
メモ帳取り出し書きつける
何に使うつもりでもなく
頭の中にしまい込むだけ
忘れてしまっても構わない
どうせ盗んだものだから
おれはどうせ何もできない
そんなことを思いながら
どこで盗んだのかも分からない
おかしな言葉は吐き出して
有能だって悦に浸る
それがおれたち言葉泥棒
何も知らない何も言えない
それでもなんだか正しい気がして
!なんてつけてみる
伝わるかなって試してみちゃう
仲間がたくさん寄ってきて
冷たい体を寄せ合って
もう邪魔だって叩き合う
そうしてもうすぐ終わりの時が
やってくるような気がしているだけ
気のせいだったら残念だけど
本当だったら悲しいな
おれたち死んでいくよ
だから罪なんてないんだ
でも、本当に?
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