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2020 1月の読書記録  1月に読んだ本をまとめて、おすすめ本を紹介します

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1月の読書記録

平日3時間、休日8時間平均の読書でした

読んだ本の数:14
読んだページ数:4316

正月休みがあったにしては、読んだページ数は少なかったように思います
新刊は三冊、私たちの愛した赤毛のアン、甘夏とオリオン、OJOGIWA。
小説以外の本も三冊。古典2冊とバランスが良かったと思います。
SFとホラーを中心にという1月の目標も達成できました。

今月の収穫は、小松左京さんと出会えたことでしょうか!

---おすすめの三冊---

・愛がなんだ 角田 光代
・鼻/外套/査察官  ゴーゴリ
・小松左京短編集 大森望セレクション 小松左京

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以下、読んだ本の簡単なまとめ


フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)の感想
創造 主 よ、 土塊 から わたし を 人 の かたち に つくっ て くれ と 頼ん だ こと が あっ た か?   暗黒 から わたし を 起こし て くれ と、 お願い し た こと が あっ た か? この言葉が印象に残った。フランケンシュタイン博士を、よく文明の暴走のように比喩されることがある。 原子爆弾のように、それを生み出した為に人類に多大な被害をもたらした。それは科学者のエゴであり罪であるという議論だ。怪物を生み出したため、愛する人たち、自分をも殺された博士。化学は暴走する。
読了日:01月03日 著者:メアリー シェリー


愛がなんだ (角川文庫)愛がなんだ (角川文庫)の感想
恋愛がゲームだとしたら好きになった方が負けだと思っていたが、これは性格なのだと気づいた。好きになったら自分を見失う破滅するほどに激しい恋。恋に恋する。そんな瞬間。この映画を2019年のGWくらいに見て、原作を絶対に読みたいと思った。映画も素晴らしいが文字になると、それはそれで、またいい。こういう恋をしている時が、実は一番幸せな時なんだよね。いい作品でした。おすすめです。
読了日:01月04日 著者:角田 光代


[まとめ買い] 赤毛のアン漫画 赤毛のアンの感想
赤毛のアンを綺麗な絵で少し駆け足で楽しめた。3冊3時間くらいで楽しめる。悪くない。やはり、マシューの死と、最初の子供の頃の話しがいい。後半はやはりだれる。アンの絵は、とても良くてキャラが生きていた。周囲の人物が少し薄く描かれているのが残念。
読了日:01月05日 著者:杉本 啓子


赤毛のアンの幸せになる言葉赤毛のアンの幸せになる言葉の感想
個人的に年始の赤毛のアン祭を開催している。ラストはこの本。赤毛のアンの翻訳者の松本さんが、原作から言葉をピックアップし、それを解説。赤毛のアンのエピソードを交えて紹介するというファンには嬉しい一冊なのです。本書を読むと、いかに赤毛のアンがポジティブな光を放っているかがわかる。この名言集を読むだけで幸せになれる。赤毛のアンの大切なところが凝縮されていました。もちろん、赤毛のアンを読んでいなくては理解できないし、これを理想論と思ってしまっては台無しなのです。いい本でした。
読了日:01月06日 著者:松本 侑子


【Amazon.co.jp 限定】私たちの愛した赤毛のアン ポストカード付き限定版私たちの愛した赤毛のアン ポストカード付き限定版の感想
赤毛のアンのファンブック。子供の頃からのファンなので読んだが、女の子向けだった。それでも十分に楽しめる。ファション、生活、色んな解説があったり漫画の紹介とか、色々あって楽しい。
読了日:01月07日 著者:


Black Box (文春e-book)Black Box (文春e-book)の感想
日本の司法制度というか法に問題があるということが、明確に示されていると言う点でも、この本は単なるゴシップ本なんかではなく、レイプ被害を実際に受けた人の取るべき姿を勉強できるものになっている点で優れていた。つっこみどころは、あるかもしれないが、それは目をつぶって、彼女の主張に耳を傾けるのが良いように思える。レイプ被害者というよりも、それを書いたジャーナリストのような冷静さによって、ただの感情論ではなく、何が問題なのかを浮き彫りにさせているという点が、この本の良いところなのである
読了日:01月09日 著者:伊藤 詩織


鼻/外套/査察官 (光文社古典新訳文庫)鼻/外套/査察官 (光文社古典新訳文庫)の感想
昔、岩波文庫で読んだのですが、あの時は「ダメだ、こりゃ」と思ったのです。だが、今回、新訳で読むと「まったく違う」。不思議だなぁと思った。生き生きしている。テンポがいい。査察官は、とくに笑えた。古典文学で、ここまで笑えたのは初めてだと思う。というのも落語風に翻訳していて、リズムがよく少し軽い感じで話しが展開していくので、古典という違和感を感じることなく読めたのが良かったのかもしれない。おもしろいですよ。コメディであり風刺なのかな。でも、当時のロシアがよくわかんないから、何となく風刺しているという風?。
読了日:01月11日 著者:ゴーゴリ


小松左京短編集 大森望セレクション (角川文庫)小松左京短編集 大森望セレクション (角川文庫)の感想
名前くらいは知っていたのですが、小松さん初読みです。たぶん、私が産まれる前に活躍していた方だと思います。日本のSFと言えば小松さんなのですが、入門書は?と聞くとこの本を教えてもらえました。本書は名作ぞろいです。少しびっくりしました。発想力がすごい。ほとんどの作品にラストのどんでん返しがあり、まるで良質のミステリーのようでした。それでいて、想像していなかったような世界に誘ってくれます。すごい作品群なのですが、SFなのか?と疑問を持ってのも確かで、落語の話しとかは凄いしホラー的なものも多かったのですが・・・
読了日:01月15日 著者:小松 左京


小松左京短編集 東浩紀セレクション (角川文庫)小松左京短編集 東浩紀セレクション (角川文庫)の感想
私が産まれる前に、こんな作家が・・・。それだけでも驚き。「ゴルディアスの結び目」を読めただけでも幸せでした。東さんのセレクションは、有名な作品が多く。小松作品のクリーンナップという印象がしました。アダム の 裔などの少しエロいがラストのどんでん返しがすごい名作や人類 裁判のような環境問題をモチーフにしたもの、大坂 夢 の 陣のようなテレビの裏側を見せたような形のものと多岐に分野がわたっていて楽しかった。静寂 の 通路が、一番好きかもしれません。とにかくおもしろかった。
読了日:01月18日 著者:小松 左京


甘夏とオリオン甘夏とオリオンの感想
大阪弁が流暢なので上方落語の雰囲気が良く出ているし、落語の知識が豊富なので楽しめた。女流落語家の視線は差別との闘いの視線でもあり、頼みとしていた師匠の失踪は、彼女たちをとても辛い立場に追いやっていくのだが、何人もの師匠たちが助けるのは、それは落語という伝統芸能が絶滅の危機を繰り返してきた歴史からの学びであり、若手の落語家を宝だとする精神から、他門の人間にでも話しを教えるということなのだと思った。たくさん落語が出てくる。あらすじを解説してくれるのでわかりやすい。おもしろかった。
読了日:01月21日 著者:増山 実


メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)の感想
メモはよくとるのですが、使うと放置するのが多かったです。つまり、必要だから取るが用済みになったら忘れる。著者とはかなりスタンスが違います。前田さんの考え方は斬新で驚き、とても勇気づけられました。こんな方法があったのだとびっくりしました。ファクト→抽象化→転用。このファクト。事実をメモることしかしてなかった。次のステップをまったく意識していなかった。ラストの方の人生の羅針盤のあたりの話しも良かった。要するにメモを深堀りすることですね。何故そう感じたのか、どうして、そう感じたのか内面の思考を知るのも大切?。
読了日:01月23日 著者:前田 裕二


OJOGIWAOJOGIWAの感想
ラストのどんでん返しが強烈だった。この作者は発想にセンスがあると思う。4人の男女が練炭自殺しようとしていたら、車かやってきて車内でHし出して、そこに別の車がやってきて女は拉致、男は射殺。3000万の金を彼らが持ち逃げ、それでやくざたちにはめられて一人ずつはめられていくというミステリー形式のエンタメなんだが、実によくてきていた。おもしろかった。途中、展開がマンネリになっていくが、ラストにひねりがあったから良しである。
読了日:01月25日 著者:藤崎 翔


ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)ぼぎわんが、来る (角川ホラー文庫)の感想
2015年日本ホラー小説大賞受賞作。著者の他の作品を読んで感じたのですが、「ぼぎわん」「ししりば」「ずうのめ」と造語をタイトルに用い得体の知れない怖さを潜在意識に認識させるのです。本作は、デビュー作ということもあり、他の作品に比べると完成度に多少難ありなのですが、おもしろいものはおもしろいのです。子育てにおける夫の視点、妻の視点という社会問題や、昭和時代の夫婦関係。昔の時代に食糧難で化け物に子供を食べさせていたとかいろんな問題がちりばめられていてホラーとしてだけでなく楽しめました。
読了日:01月28日 著者:澤村伊智


あなたを変える52の心理ルール (中経の文庫)あなたを変える52の心理ルール (中経の文庫)の感想
内容としては広く浅い感じの簡単で役立つ情報のまとめサイトのような本でした。説明がわかりやすいので、中学生でも理解可能で実践的なものも多かったです。52もあったのですか・・・。タイトルを見てびっくり。印象に残ったのは、良い話を先にすると、 印象が良くなる。人は「 行動」 と「 気持ち」が 一致 しないと 不快になる。目立った特徴に全体の評価が引きづられる「ハロー効果」の話しでしょうか?。いい本だと思いました。
読了日:01月30日 著者:メンタリスト DaiGo

2020 2/1

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