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本の感想

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#読書

感想 月と日の后 冲方 丁 女が政争の道具だった時代に、夫に死なれ、絶対的な権力者…

「光る君へ」の世界そのままでした。 びっくりしたのは道長の妻倫子が90歳まで生きのびたこと…

武藤吐夢
10時間前
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感想 アジャストメントディック短篇傑作選  フィリップ・K・ディック 面白かった。…

表題作、アジャストメントは、マットデイモン主演で映画化されています。 人は作為的に改変さ…

武藤吐夢
1日前
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春のとなり 高瀬 乃一 息子の無念を晴らすため江戸で薬屋をしている盲目の医師とその…

この設定が良い。 主人公は、江戸で薬屋を営む未亡人だ。 義父である盲目の元藩医と暮らしてい…

武藤吐夢
2日前
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感想 少女 湊 かなえ 「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という二人の少女の夏休みの物語…

僕には、二人の少女がまったく理解できない。 それが大人になり切れていない人たちの思考なの…

武藤吐夢
3日前
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感想 俺たちの箱根駅伝  池井戸 潤 駅伝に興味がなくても、この物語の熱量の凄さに…

池井戸さんの小説は銀行や企業などのお仕事小説が多いのですが、スポーツを扱ったものにも優れ…

武藤吐夢
5日前
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感想 マリーゴールド町心の洗濯屋さん  ユン・ジョンウン 韓国文学。魔法使いの女…

著者は韓国人で、韓国ではベストセラー小説ということです。 魔法使いの話しなので、村山早紀…

武藤吐夢
7日前
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感想 ヒポクラテスの試練 中山七里 野良犬を食ってはならない。未知の疫病発生。原因究明にアメリカに飛ぶ。

シリーズ三作目にして長編になりました。 これまでは短編で、登場人物のキャラの楽しさと切れ味の鋭い推理が売りのシリーズでしたが、少し間延びした感じになりました。とくに、ラストの展開が最悪。 元議員、死因は癌。しかし、変・・・。 未知の寄生虫が見つかる。 都の職員も同じ原因で死んでいた。 共通点は数年前の議員の視察旅行。 議員たちは、何故か口をつぐむ。 病原菌のルーツを求めてアメリカまで行くが、そこからは少し政治色の強い展開に 一応ミステリーなので大切な部分は語りません。

感想 ヒポクラテスの憂鬱  中山七里 ヒポクラテスシリーズ第二弾。今回はコレクタ…

シリーズ第二弾。 あいかわらずキャラがいい。だからテンポが良くなり物語全体が面白くなる。 …

武藤吐夢
9日前
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感想 ヒポクラテスの誓い 中山七里 舞台は法医学教室、死体の解剖という手段を使う…

舞台は法医学教室。 死体の解剖をして死因を特定する部署ですが、そこの教授、准教授、新人の…

武藤吐夢
10日前
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感想 CHANCEチャンス文庫版 犬飼ターボ 小説形式の自己啓発本です。具体的に事業を…

小説形式の自己啓発本です。 こういう本では、夢をかなえるゾウシリーズが有名ですが、本書は…

武藤吐夢
11日前
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感想 プレゼントでできている 矢部 太郎プレゼントとして貰ったモノは、たしかに捨て…

お笑い芸人である役者の矢部さんのコミックエッセイです。 漫画です。 一時間で読めます。 そ…

武藤吐夢
12日前
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感想 体育館の殺人 青崎有吾 密室殺人事件としては完成度が高いのですが、何かやた…

ミステリー作家として評価の高い青崎有吾さんの初期の作品です。 鮎川哲也賞受賞作品。 創元推…

武藤吐夢
13日前
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感想 トータル・リコール (ディック短篇傑作選) フィリップ・K・ディック 古い作品…

友達に、ディックを読まないなら、今後一切、お前はSFを語るなと言われた。 で、彼のアドバイ…

武藤吐夢
2週間前
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感想 メインテーマは殺人 アンソニー・ホロヴィッツ 老婦人は自分の葬儀を申し込んだその日、何者かに絞殺されてしまった。ラストで一気に伏線回収。

ミステリー小説の中には、意図的に印象操作をしてみたり、卑怯な手口で読者に判断材料を隠すケースが少なくない。 本書は、そういうことは一切なかった。 探偵はホーソーンという変人だ。元刑事で、今も警察のために働いている。 助手に任命されたのが、本書の作者であるホロヴィッツだ。 ホロヴィッツは、この事件の顛末を小説にして発表することになっている。 ホーソーンは、最初に言う。 できるだけ正直にすべてを記述してくれと。 つまり、騙しや印象操作を禁じたのだ。 この態度はとても読