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薬玉の作り方。但し、大玉と同じ大きさ

「くすだまを作りたいです!」「賛成!」

児童集会の盛り上げる工夫を代表委員会の議題にする。
どこかのクラスが意見を出す。
話し合いで賛成多数となり決まる。
担当者(私)が「どうしよっかなあ・・・」って考える。
突然閃く「でっかいの作ったろ」

体育主任に「大玉2個」と「ポートボール台2個」を借りる。

事務室に行って「木工用ボンド」と「障子紙」を注文する。
みんなが集まる場所を選んでブルーシートを広げる。
ポートボール台にそれぞれ大玉を載せる。
上半分に新聞紙を隙間なく被せる。
準備完了。

代表委員会に中休みと昼休みに作業すると伝える。

自主的に集まってきた代表委員に障子紙をちぎって、水に溶かしたボンド液に浸して大玉に貼らせる。
3・4時間目と給食の時間で乾燥させる。
昼休みに自主的に集まってきた代表委員が作業を進める。
一晩経つとカラカラに乾く。
翌日以降も同じ作業を進める。
だんだん分厚くなってくる。
だいたい1ヶ月続けると形状を維持できるようになる。

体育館に忍び込んで、古めのフラフープを4個寄贈してもらう。

大玉から外して、切れ目を入れたフラフープ1個+適当な長さのフラフープをガムテープで繋いで縁に付ける。障子紙の縁を巻き込んで、穴を開けて、上からフラフープに巻き付けるようにビニル紐で括り付ける。
巨大なミキシングボウルのような形になる。
それぞれの頂点になる部分より少し片寄て穴をあける。(中心に開けと、ぶら下げた時に回転する)
内側にあて木をして紐を通す。
片寄せた側のフラフープのフレーム同士を紐で緩く(遊びが大事)結ぶ。これが薬玉のヒンジ。
薬玉の直径より少し長い(重要)木材に頂点から出ている紐を結ぶ。木材を持ち上げてぶら下げるとが薬玉が開いた状態となる。
開いた状態に合わせて、中に仕込むものを作る。垂れ幕?風船?紙吹雪?
見せたい方向をきっちり定めて、中に仕込む。
木材の端に体育館の短辺の半分以上の長い紐を結ぶ。
木材を斜辺として、直角二等辺三角形を作るように紐を結ぶ。
そのまま体育館に吊るすと、薬玉が開くので、開かないよう下になった負部分を布ガムテープで貼る。短いと開くので、粘着面が長い方が吉。
ガムテープのキレてほしい場所にビニル紐を片結びでつける。
吊るしたい場所に吊るす。
ぐるぐる回転するので、無駄に垂らしていた長い紐を体育館のギャラリーの柵に括り付ける。
真下に垂れている紐を引っ張れば
「パッカーン」

終わったら、すぐ捨てる。

フラフープは体育主任に見つからないように主事さんに預けて捨ててもらう。
薬玉本体は、新聞紙、障子紙、ボンドだけなので、小さく畳んで燃えるゴミへ。
廃棄作業をしていると、他の教員や子供たちが「もったいない」って声をかけてくる。
そうだね。でも、この薬玉は、今年の代表委員会が児童集会のねらいを意識して、思いを込めて作ったもの。学芸会の大道具をとは、全く存在価値が違うのだ。
この薬玉を気に入ってくれたなら、来年、もっといいアイデアを出してくれ。一緒に、学校を盛り上げて行こう

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