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パパからもらった青紫蘇のタネ

12月の初め、お父さんとお母さんが大阪に遊びにきた。みんなで京都に行く電車に合流してすぐ、お父さんが、みくちゃんにお土産あるよって鞄の中ゴソゴソして、お母さんが今渡さんでいいよ!て止めた。笑 なんだろう、お菓子とか?って思ってたら、手のひらに乗るくらいの、小さいぐいのみの鉢の中で育てる、紫蘇栽培キットだった。紫蘇好きやろ、ぐいのみだから、育て終わったら日本酒も飲めるし。って言われて、たしかにまあ、紫蘇は好きだし、一年前の夏頃、植物を育てるのにもハマってたけど。日本酒も飲むけど。

妹によると、お父さんとお母さんと妹で神戸のクリスマスマーケットに行った時に見つけて、みくちゃんが好きだから!ということで買ってくれたらしい。神戸感も、クリスマスマーケット感もないし、なんなら私は神戸まですぐ行けるし、どこにでもあるような何の変哲もない紫蘇の栽培キットだけど、すごく嬉しかった。クリスマスマーケットでお母さんは、神戸に来てまで、みくちゃんが好きそう、さーちゃんあれいらない?大ちゃん使わないかな?って私たち兄妹のことばかりだったらしく、親の愛は偉大だ、と思った。

そんなこんなでもらった紫蘇栽培キット、よくよくみてみたら、ある程度育ったら鉢を植え替えないといけないらしい。うわ〜めんどくせえ。と思ったものの、一応植えてみた。植えて、ゆうきくんちのテレビ台に置いた。しかしまあ、全く芽が出ない。時期が悪いのかなあ、私が去年育ててた時、紫蘇の時期は4月〜9月とかって書いてて、夏の盛りを終えたら冬には枯れてしまってたから、やっぱり寒すぎて芽が出ないのかも。というかそもそも、私の植え方が雑すぎて、種が土をかぶってないのかもしれないし、ドバドバあげてしまったお水が悪かったのかも。とか思いながらも芽生えを待っていたある日、夜勤前、バタバタ支度していた時に、鉢を床に落とした。カーペットに土が溢れて、嗚呼最悪、と思って急いで全部掃除機で吸い込んだ。そのときにたぶん、というか絶対、タネも全て外に出たと思う。まあどのみち芽も出てなかったし、出る見込みも気配もなかったし、タネはまだ残ってるから、もう少し暖かくなったら植えなおそう。咲かない花もあるし、そもそも芽が出ないこともあるよな。頑張ってもだめなこともあるし、環境が悪かったり、タイミングが悪かったりもあるよな。人生いろいろだわ。とかすごく広義に捉えて、一旦諦めることになった。

それから少しして、ゆうきくんに、実はこの前カーペットに紫蘇をこぼした。と言うと、ゆうきくんが、実は俺も一回こぼした。って言った。ゆうきくんのほうがこぼした時期が早かったから、ゆうきくんがこぼしたときに、タネが全て出てしまって、そのせいで芽がでなかったということにした。タネちゃんと拾ったもん!と彼は言っていた。芽が出ない紫蘇の栽培キットは、まだゆうきくんちのテレビ台にある。



一年前に育てていた紫蘇の記念すべき芽生え。紫蘇はスーパーで買うと10枚ほどついてきて使い道に困り、豚肉の紫蘇巻きor紫蘇入りの春巻き→紫蘇入り卵焼きという定番の道を辿るほかなくなるので、栽培して使いたい時に使いたいだけ獲れるのは素敵なことだ、料理に添えるだけでQOLが向上する


おわり

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