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手軽に読もうクトゥルフ神話「妖蛆の秘密」(星から訪れたもの)

あいさつ…本作はラブクラフトではなく、Robert Bloch(ロバートブロック)の作品です。原題は「The Shambler from the Stars」(星から訪れたもの)です。

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私「わい、しがない怪奇小説家。名前は作品の中で語られないから“ブロ”ってことにしとくで!」

ブロ「うわ~生活の為に何とか小説書いてるけど厳しいな~。余裕全然ね~。でも真実味のある話書きて~

ブロ「せや!いろんな人に文通して“真の執筆”の方法探したろ!」

凄い人「あ~この世には『ネクロノミコン』とか『エイボンの書』とかあるよ。あと君しつこいから何人かやべー知識持ってるやつのアドレス渡すわ」

ブロ「マ?サンガツ!早速手紙見送りまくるで~」
~数日後~
ブロ「脅迫状とかヤバ電来たンゴ……ワイの努力報われんかったわ…」

ブロ「せや!本屋探せばええやんけ!!」


ブロ「……あったわ…。ルドウィク・プリンの“妖蛆の秘密”…。1ドルで買えたわ…」

ブロ「説明しよう!ルドウィク・プリンとは…やべー魔術師だ。キモスギ罪で魔女狩りの時殺されたぞ。不可視の下僕を従えてたってウワサだ!」

ブロ「ファ!?ラテン語やんけ!読めへんぞ!」

ブロ「……せや!ラテン語読めるワイの友達に読ませたろ!」

プロビデンスに棲む友達(作中名前が出ないので仮に“ラブ”とする)のところに到着

ブロ「来たで~^^」

ラブ「ぼくもオカルト好きだから、その本が気にな…うわ!なんだそのキモい本は!!僕は読まないぞ!」

ブロ「は?なんやお前…ま、ええわ。ここで読ませてもらうわ…」

ブロ「ファ!?なんやこの本!全然挿絵がないやんけ!!」

ラブ「やっぱ気になってきたな…やっぱ貸して!!うおおおおおおおおお面白スギィ!!“父なるイグ”…“暗黒のハン”…“髭蛇のバイアティス”…!!」

ラブ「ブロ!君はプリンが星々から呼び出した、“不可視の下僕”のことを覚えているか…!?」

ブロ「お、おう……。なんでや?」

ラブ「呪文だよ!恐らくこれが不可視の下僕を呼び出す文言さ!」

ブロ「マ?ほな言ってみろや」

Tibi Magnum Innominandum, signa stellarum nigrarum et bufaniformis Sadoquae sigillum....

ブロ「…なんや!?いきなり窓がねじ曲がって…」

イイィィヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ…!

ラブ(空中に浮かび骨が折れる音)

ブロ「ウギャーー!と…友の血が空中に留まっとる…!!」

星の吸血鬼「うわ~人間の血に染まって不可視じゃなくなっちゃった…イィヒャヒャヒャヒャヒャ…じゃ~ね~。死体邪魔!」ゲシ!!

ブロ「…………」

ブロ「せや!部屋に火を放ったろ!!アヒャハヒャハヒャハヤヒャヒャ…」

………

ブロ「冷静になったわ。何々?ラブが不可思議な事故死を遂げた?ま、ワイが火を放ったんやがな。」

ブロ「ワイはもうだめや。あいつが来る。友のとこに連れ去るんや。でもその時にはワイはついに見極められるんや…“妖蛆の秘密”について…」

最後に

 初めてラブクラフト以外の作品を紹介しました。
 ロバート・ブロックの作品が読みやすいのか、短いからか、めっちゃ読みやすい作品でした。
 ブロックはラブクラフトをこの作品と、これよりも前の作品でも殺してるみたいです。ちなみに、ラブクラフトの許可は取ってあります。そしてラブクラフトは「闇にさまようもの」でロバート・“ブレイク”というキャラクターを殺しています。仲良しですね。
 ブロックは16歳の時にラブクラフトにファンレターを送り、それからラブクラフトによる“手ほどき”を受けたようです。意味深ですね。

 ちなみにロバート・ブロックはあの有名な映画「サイコ」の原作者です。私もまだ見れてないですが、今回を機に観てみようかと思います。

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