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ロード・オブ・ザ・二重瞼

壮大なタイトルにしてみたけど別に壮大でも何でもない。詐欺でごめん。

私は過去2回二重整形をしている。

太字で書かれるとなんか恥ずかしいな?
いや、目次機能使ってみたくて…。
やったのは2回とも埋没法(まぶたの裏から二、三箇所縫って留めるだけ)だし、今時珍しくも何とも無いのだけれど。
でも、昔何かの拍子でママ友に言ったらどえらいビックリされた。
Xの整形垢では渡韓やら骨切り等など大規模な話に溢れてるから自分としてはやった事すら忘れてる話なんだけど、そんなもん整形垢見てない人は知らんよな。

元々の瞼と涙ぐましい努力の日々

私は元々奥2重。目自体はそれなりの大きさがあり瞼の脂肪自体はそこまで分厚くないけど、ほぼ二重幅がなく二重のラインが見えない状態。
中学2年生くらいから毎日アイプチしていた。鈴木えみちゃんみたいな猫目になりたかった。

くっつきそうな場所に狙いを定めてせっせと糊を瞼に塗っては細い棒で瞼をぐいぐい押す。はい、ぱっちり二重の出来上がり!
朝はこの作業の為に15分はかけていたし、それでも日によっては全然上手くいかなくて、学校に着いてからもまたせっせとアイプチに励んだ。健気で泣ける。いや勉強しろ。

高校生の時にメザイクという商品(粘着性のファイバーをにょーんと伸ばして瞼に食い込ませることで二重を作る。深い溝が出来るし取れにくい)が発売された時は企業に五体投地レベルの感謝をした。自然な二重で圧倒的な取れにくさ。本当に画期的だったのよ!
少ないお小遣いで買うには消耗品のメザイクは割と高かったけど、メザイクの節約方法を編み出したりしてせっせとファイバーを目に食い込ませていた。

そのまま生まれつき二重ですけど?みたいな顔して大学時代を過ごし社会人に。
どうだろ、バレてたのかな。よく分からん。

当時、彼とのプールやお泊まりの時は大層ヒヤヒヤしたものじゃ…(昔話)
夜中若しくは早朝に気合いで起き、トイレや洗面所で瞼を洗浄してからこっそりメザイクをつけ直す。瞼が浮腫むと終わるので、決してうつ伏せでは寝ない。
至近距離で瞼を見られるとメザイクがバレるので、キスする時もギリギリまで薄目で耐える。
メイクだって、アイシャドウの粉で粘着力落ちると良くないからギリギリメザイクに重ならない所までしか塗らない、瞼は擦らない、など数々のマイルールが出来ていった。
今思い出しても心底面倒。

きっかけ

明確にこれ!というものは無かったけど、中学生から10年以上二重作り続けてもう嫌になっちゃってね…。
今まで費やしてきた費用と時間を思えば整形した方が良くね?って気付いてはいたのだけれど、当時は整形ってコソコソ隠れてするものだったし、お金がかかるイメージが強かったから決めるまでに少し時間がかかった。

でも社会人2年目になって纏まったお金も入り、休暇も取れる、当時の彼氏にも冷め気味だったので、バレても構わんと腹を括った。
そして毎日2ちゃんねるの整形板をROMりまくった。病院と症例を必死で探した。

そして1回目の埋没

とある都内の形成外科が技術も高そうで金額も良心的と知り、いざカウンセリング。
執刀する先生がカウンセリングしてくれて、特にセールスを受けることも無く二重の場所を相談し、糸の固定方法について説明を受け、手術日を確定。
ゴールデンウィークの前日を手術日とした。

手術日には午後休を取得し、ルンルンでクリニックへ。
持ち物として指定されていたサングラスと帽子くらいしか準備しなかった。今なら腫れ止めの漢方とかOS1とか色々用意するのになぁ。
手術自体は15分くらいで終わる簡単なもの。
麻酔目薬するし視界はぼやけて何も見えないし、全然痛くも怖くもなかった。こんなもんか、って思った。

でも術後すぐはダウンタイム(回復期間)が酷く、すんごい腫れてバケモノみたいな目になって爆笑したのを覚えている。バチボコに殴られてもこうはならんな…みたいな。帰りの電車はサングラスしてたけど人目が気になってソワソワした。
どうせならモデルみたいなぱっちりおめ目になりたいわ!と、二重幅をすこし欲張ったのが腫れの原因だと思われる。
帰宅後は家族(両親、弟)に披露し弟をドン引きさせつつ、自分はゴールデンウィーク中外出不可な旨を宣言。暇なので、夜な夜な家族麻雀を開催し、1週間ひたすら麻雀していた。

ゴールデンウィーク終了後は、なんか浮腫んで目が腫れてる?ってレベルまで落ち着き、瞼全体にコンシーラーとマットなベージュ系シャドウを塗ることで腫れを誤魔化せば余裕で出社できた。そういう知識も全て整形板でゲットした。ありがとう当時の住人達。
バレてたかどうかは分からないけど、誰に何かを言われる事もなかったし、何よりも長年の憧れだったぱっちりお目目、朝の時間のゆとり、メイクと生活の自由を手に入れて最高にハッピーでしかなかった。
もっと早くやりゃよかった。
悩んでる人は今すぐやろう(回し者)。

時は経ち…

それから7年が過ぎ、結婚出産を経て子供が1歳になった頃、ある朝ふと鏡を見ると、右目が一重に…!!!!
糸が外れたんだな、とすぐに理解したものの、その頃は育休真っ最中かつ初めての育児にテンパり続けており、気軽に外出することすらままならない状態。
当時夫は社畜を具現化した生き物で休日含めてほぼ家におらず、更に私の整形のこと自体を知らない上に整形反対派だった(なんだよ反対って。あほくせ)。
よって、適当な理由をつけて速やかに実家に1週間帰省した。
子育て中にメザイクする時間はないのでね!

実家から行ける範囲内に良さげなクリニックを発見し、母を連れ、子供をエルゴに入れたままカウンセリングへ。幸いにも断乳が済んでいたので手術可能だった。
取れてない左瞼も糸が緩んでいたのでやり直すことに。
気になる二重幅は、今回は欲張らないことにした。カッ!!っと目がかっ広がってるのもちょっと恥ずかしい気がするので、ナチュラルにする事にした。整形だけどナチュラル志向。
翌々日に手術日予約。

2回目の埋没

子供を母に預け、スキップで手術台へ。
手筈は前回とほぼ同じだったけど大きく違ったのはダウンタイム。
二重幅を欲張らなかったからなのか、7年の月日で技術がとんでもなく進化したからなのか、多分両方なんだけど、ほぼ腫れなかった。
術後すぐだって、酒飲み過ぎてちょっと浮腫んじゃった〜レベル。眼鏡も不要でその辺堂々と歩けるレベル。すごい。凄すぎる。
受付のお姉さんも、埋没13年取れてないって言ってた。素晴らしいな…

そして今

2回目の埋没から7年3ヶ月が経過したけれど、今のところ糸の緩みや不具合は感じていない。大成功だったと思う!
だけれどね、けれどね、

瞼って加齢で弛むんだね……

ちょっとだけど、瞼垂れてきたなって感じは否めない。それは整形してない人も同じだから仕方ないのだが。
優しげだけどアンニュイな落ち着いた大人の女の目元になっちまうぜ!(自己肯定感バリ高)

顔面はバランスだから目だけぱっちりデカきゃ良いってもんじゃない、ということが38年生きてきてやっと分かったので、糸が外れない限りは今後目元の整形はしない事でしょう。

二重幅悩んでるそこの君

さっさと調べてクリニック行きな!
良い事しかないから。
でも大手はやめとけ。オプションはクソ。
あと、私は埋没のみだったから楽ちんだったけど、脱脂や切開が必要、目の幅自体を拡げたい人の参考にはならんと思う。

それから整形反対とかいう謎の思想はスルーしような。己の事は己で決めてこ。
整形してるかどうか分かるんだよな、って私に話した人(老若男女問わず)、誰一人として私の目に気が付かなかったよ。
そんで大体私の目元褒めてくれんの。草生えるわ。
小学校の同級生(男)に社会人になってから会ったら、「昔から変わらないね!目がぱっちりしてる所とか!」って言われて噴くかと思ったね。
何見てたんだよおめーは。

最後は何故か悪口になりましたが、私の二重整形の話はこんな感じ!
すごいな、長くなってしまった…。
自己紹介後の一発目の記事、何書くか悩んどけどこんなんで良かったのか。もうちょい賢そうなこと書けばよかった気もする。
もう遅いな。

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