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野草茶をつくる

熊野古道に行った時に、お土産にどくだみ茶を買ってきた。

家で干したのをそのまま袋詰めにしたような、手作りのもの。1袋300円。どくだみは育てなくてもそのへんに生えているもんね。当然、無農薬である。

「これ、お土産〜」と家人にいうと、
「うちの庭にもいっぱいあるじゃない。あれ、干せばいいんだよ」

都市部での生活が長くて、自分で何かを生み出す側にまわったことがない。お茶も野菜も買うのが当たり前だと思い込んでいた。

どくだみを刈り取って、束ねて干してみた

刈り取るのは、どくだみに白い花が咲き出したころというから、まさに今! ということで、ハサミでちょん切り、軽く洗って紐でくくって吊るす。

天日干しか陰干しか

天日干しの方がカラッと乾くようだが、急激に乾燥させると茶色になってしまうこともあるようだ。

とりあえず外に干して、乾燥したら室内に移動させてみようか。「風通しのよい室内でカビが生えないようにする」と書かれているが、1週間ほど干す間に、どうなるか。なかなか、難しいのではないの?

どくだみは「十薬」といわれる生薬。
解熱や解毒、しっしん、にきび、あせもなどにいいということで、日本では民間薬として使われてきたもの。

生の葉を腫れ物に外用するとよく効き、蓄膿症には葉の汁を鼻に挿入する。傷には煎液で洗浄し、洗眼薬にもする。乾燥すると解毒作用は失効するが、通便、降圧、利尿作用を目的としてドクダミ茶が飲まれる

熊本大学薬学部薬用植物園の「植物データベース」

とある。

殺菌効果は、臭ーいデカノイルアセトアルデヒドによるもの。乾燥後は悪臭がなくなる代わりに殺菌効果も薄れ、乾燥後も有効成分としてとどまるのは、フラボノイド類だという。

ついでに、先週、根こそぎ、いらんもんだとばかり思って大量に捨てちゃったスギナ。

これも、立派な薬草だった。
全部捨てちゃったから、残りはごくわずかだが、丁寧に洗って干す。

利尿作用やデトックス作用、自律神経調整作用があるらしい。スギナにもケイ酸やミネラル、ビタミン葉緑素など有効成分多いみたい。

知らないって怖い。

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