ボク英語できましぇ~~ん
ホリエモンこと堀江貴文の『英語の多動力』と『いつまで英語から逃げてるの?』で紹介されている、村上憲郎(元グーグル日本法人名誉会長)の話が面白い。
(引用スタート)
英語学習のきっかけは会社でのイジメ
さまざまなところで言っていますが、私がまともに英語に向き合ったのは31歳のときです。いちおう京都大学に合格しているので、受験英語はある程度できて、英語もなんとなく言っていることは単語で理解できている部分はありました。ただ、会社で英語の電話がかかってくるとダメ。英語ってだけで緊張するし、電話に出ちゃうと、早くて何を言われているのか分からない状態。
でも、この電話に出たのも、実は英語がまったく喋れないのに無謀にも就職した米国系のコンピュータ会社のいじめみたいなもので、私よりも仕事ができない社員たちが「村上さん、電話」って言うわけです。電話に出ると、ネイティブ・イングリッシュでまくしたてられて、滝のような汗ですよ。実際、私を笑っていた人たちは、英語力以外では私に勝るものはなかったんですが、私を笑っている声が聞こえるわけです。
英語ができないやつはチンパンジー扱い
外資系に行って思ったのが、英語が分からないとチンパンジー扱いされるってことです。つまり、英語ができないだけで、頭も悪いと思われるんですよ。あいつが何も言わないのは、英語ができないからだ、というよりも先に、頭が悪いからだ、と思われてしまうんです。
ちょうど、「猿の惑星:創世記」と一緒なんですよ。あの中で偶然IQが高くなったシーザーと呼ばれる猿が出てくるんですけど、喉の構造の問題で話せないわけです。そうすると、いくらIQが高くても、喋れないから、いつまでもチンパンジー扱いなわけです。分かりやすく言うと、当初、私もそれと同等の扱いを受けました。
(引用エンド)
英語覇権主義(English hegemony)
「いくらIQが高くても」というのは少し鼻につきますが。
日本人は謙譲の美徳とばかりに「私は英語はどうも苦手で」とか言い訳をする。それはほぼ例外なく高学歴者に多い。
しかし、ネイティヴからは、英語ができない人間は「大学を出ていない」「正規の教育を受けていない」と口に出さないまでもそう評価されているのである。
英語覇権主義(English hegemony)だと言っても何の解決にもならない。英語しか話せない英米人(こういう人たちに英語を習ってはならない)も多いのだが、衆寡敵せずである。
チンパンジーは言い過ぎかもしれないが、当たらずも遠からずであることは肝に銘じておくべきである。
ED
「政治は嫌い、政治はわからないなどと平気でいうのは、公開の席で私はインポテンツだと言っているようなもの」と喝破したのは桑原武夫だった。
いまならさしずめEDとでも言うのだろう。
「英語できません」は“EDのチンパンジー”のことだとまで貶められれば、ナニクソと唇を噛みながら英語の勉強を始める気になるだろう。
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