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そろそろ予習をはじめよう

2024年祗園祭に向けて、思い出も熱くはさみつつ━前祭編━


先日、祗園祭の長刀鉾のお稚児さんと禿が決まったというニュースを見た

今年の夏も祗園祭の気配がしてきている

もちろん関係者の方々は早くからご準備されておられることと思うが、私の感覚ではお稚児さん及び禿2人の発表から『いよいよだな』と実感する

毎年、まだまだ可愛らしい男の子たちが取材時に見せる子どもらしい可愛さに“バキュン!”とやられるのだがつい目がいってしまうのがご両親、特にお母様の素敵なお召し物とその美しさである

下世話ですけれども

巡行当日の朝も、少し離れた場所からお母様にインタビューが行われるのだが(KBS京都だけ?)、緊張と心配にこわばりつつも毅然とした態度で信頼と誇り、そして選ばれし名誉を讃える表情で我が子─『神のお使い』─を見守られる様子を思い浮かべただけで涙が出そうになる

誰やねん、こわー

小さい時は家からは少し離れていたし、学校からも何人かが山鉾でお囃子をしたりして公欠でその日授業に来ていなかったりするくらいで特別なお祭りと感じたことはなかった

小学生の頃は浴衣を着せてもらって、誰かの保護者と夜に出かけ露店の食べ物を食べたりスーパーボール・金魚すくいをするのが楽しいだけのお祭りだった

中学生になると、浴衣を着せてもらって友だちと夜に出かけるのが楽しいお祭りだった

高校生の時も、私には縁がなかったが友人たちは彼氏と出かけ、そうでない日や都合の合う友人と順ぐりに夜な夜な出かける楽しいお祭りだった

正直、山鉾を鑑賞したりメインの巡行は全く興味がなく露店のでている3日間だけをお祭りとして楽しんだ

当時は前祭・後祭ではなく、その他の行事も全く知らなかったので17日に終わるという認識で、24日にお神輿を見に行くくらいのものだった

大学生の頃も、府外から来た友人たちと浴衣を着て出かけたがゆっくり山鉾見物などしたことはなかったし、働きだしてからもそこまで興味を持てなかった

ところが、今の会社は周囲に山鉾が並び、一歩出るともうお祭りという環境である

前・後分かれていない頃に巡行の日、お客様を呼んで会食しながらテレビで巡行の様子を初めてしっかり見たのだった

このお祭りに、興味を示さず過ごしていたのかと思い知り、行事予定を見たりして神輿洗いや鉾建て、曳き初めなどタイミングが合えばこの目で見たいと思うようになった

そして気がつけば全山鉾を見て歩いたり、後祭巡行の日は会社が休みになるので烏丸御池のスタートからついて回るようになった

勉強不足ではあるけれど、今年も見られる限りは色々見てまわりたいのでここにメモ、メモ、と

祗園祭はざっくりいうと、7月1日切符入りから7月末日夏越祭まで行われるお祭り

7月は1日から吉符入りやお千度、翌日2日のくじ取りと、非公開・公開含めて続々と行事が執り行われる

10日からは山鉾の無事を祈願したり18時からは神輿洗い─3基の神輿が松明で清められた八坂神社から四条大橋まで担ぎ神用水で清める─が行われ、山鉾が建てられていく

昨年、先の神輿洗いはタイミングを逃したので7月末終いの神輿洗いに駆けつけ、八坂神社前からお神輿について行った

四条大橋に差し掛かったら大勢の人の山で『立ち止まらないでー!!!』と警察官の方が叫んでおられたので大人しく引き下がり、見ることができなかったのだ 泣

巡行の際もだが仕事とはいえ誰もが全然言うことを聞かず騒然とする中、何なら文句を言われ、怒鳴られても、大汗をかいて安全確保に努めてくださる警察官の方々に感謝の気持でいっぱいになる

そうして、昨年初めて八坂神社の中での神事や、四条通を練り歩くお神輿とその前を清めるお松明を見ることが出来て大感激・大感動した

えいさーえいさー えいさーえいさー


山鉾建ては、お昼休みや帰りにその様子を見ることが出来るのものもあるので見て回るのだが、活気に満ちていてとても面白い

12日は曳き初めが行われ、一般人でもその場に居合わせれば参加できるそうだけど、お昼に行われるのでなかなか参加できないが後祭の中に会社から見えるものもあり、もう落ち着かない

13日からはちまきが販売され、購入すると山鉾に搭乗できるところもある

昨年、長刀鉾には恐ろしい行列が出来ていて西は烏丸、東は東洞院通りのJEUGIAの角を曲がって続いていたのをお向かいの東急ハンズ前から呆然と眺めていた

14日から宵々山、屏風祭りとあたりはお祭り一色になる

山鉾の提灯が灯され、お囃子が聞こえ、町家などでは家宝の屏風などが虫干しを兼ねて干される様子に風情を感じる

宵山も様々な行事や神事が行われ、山鉾付近だけではなく21時頃から日和神楽─お囃子を奏でながら四条御旅所に向かい、またそこでお囃子を奉納して晴天を祈願する─を見ることが出来る

何年も前、祇園のバーに連れて行ってもらって日和神楽がまわってきたときのお接待(お茶や飲み物を用意して振る舞う)を見させてもらい、前日の夜遅くまでこんな事が繰り広げられているのかと驚いた

そして17日、山鉾巡行・神幸祭

前祭は人の多さと、日程の関係でなかなか近くで見ることができないが、四条麩屋町でお稚児さんがしめ縄を太刀で切り神域との結界が解かれる瞬間─巡行のはじまり─というのはニュースで見る録画の映像でも息を呑む

その後、曲がり角では辻回しを行いギシギシと音を立てて普段は車の行き交う大通りを山鉾が悠々と進んでいく

そしてまた、それぞれの鉾町に戻るやいなやすごいスピードで片付け始める

信号機を一斉に復旧させる様子もまた圧巻である

もう見られないのかと寂しい気もするけれど、穢れを沢山持っているので一刻も早く解かなければいけないそう

そして夕方16時から本殿で神幸祭がはじまり、18時から八坂神社で出発式→18時30分頃から3基の神輿が町中のそれぞれのコースで回り四条御旅所に向かう

神輿3基と言うのは、中御座・西御座・東御座と呼ばれる3基(詳しくわからないのでまた見ておこう)

昨年神幸祭は見逃したが、還幸祭(24日、後祭の夜)は、じっとしていられず三条通に飛び出しお神輿を今か今かと待ち真近で見ることができた!

かっこよすぎて痺れましたな

と、ここまで興奮気味に書いてみると長くなってしまったので後祭はまた改めて書く

書くのが嫌になったときのために一応書いておくが、後祭で絶対押さえておきたいのは昨年見逃した後祭巡行前夜の南観音山の“暴れ観音”を見ること!









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