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自分がやりたい事より相手が求めている事を

たとえば近しい方の誕生日プレゼントを用意する時。『自分があげたいもの』ではなく、『相手が喜ふもの』を想像する人がほとんどだと思います。まずはプレゼントを受け取る方の嗜好や、最近の会話で聞いた欲しいもの、などを思い出し、その中から自分が準備できそうなものをプレゼントする、というプロセスを踏みます。

このプロセスはプレゼントに限らず、商売でも絶対そうあるべきだと思っています。まれに、「美味しい料理を出しているけどお客様が来ない」という思考の方とお話をする事があります。たしかに作ってある料理は美味しいのだろうとは思うのですが、こういう思考の方の問題は、『お客様が求めてあるもの』を想像して料理を考えるのではなく、『ご自身が出したいもの』をお客様に出す、という思考が強いのではないかと思っています。

僕たちも同じ問題に陥りました。コロナが来て、全店休業にしました。2ヶ月後、どうしたらいいか答えも出てないのに、何かしなければと試しに1店舗、開けてみましたが、お客様が全く来ませんでした。その時思いました。僕達が、自分達が持っているもの(それまでの商品やそれまでの売り方)で戦おうとした事、それが間違いだったな、と。コロナで『お客様が求めているもの』が間違いなく変わったと思います。

もう一度、今『何が求められているか』を考え、その中で『自分達ができること』に全力で取り組んでいきたいと思います。

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