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最近の記事

鴻雁来(こうがんきたる)

頬にあたる風が少し冷たくなり、木々の葉が赤や黄色に染まり始める。 目線を上げ、自然と透明感のある秋の空を見上げる習慣が戻ってくる。 雁(がん)がシベリアの大地を後にし、冬の居場所を求めて南下してくる頃。長い旅路の果てに、家族や仲間と隊列を組んで、まるで空上で一筆の線を描いて並ぶように飛んでいく。 秋が立ちゆくこの時期、二十四節気の「寒露(かんろ)」、そして七十二候の「鴻雁来(こうがんきたる)」とは、そこを渡る鳥たちの旅路の景色を映し取った美しい言葉。 ふとした瞬間、雁の編

    • 水始涸(みずはじめてかる)

      夏の名残りが薄れ、季節がゆっくりと秋へと移り変わるのを肌で感じる。 黄金色に染まった稲穂が陽の光を浴び、重たく頭を垂れている姿は、まるで一年の勤めを終えたかのように静かで、凛とした佇まいを見せている。 田んぼに張られていた水は、ゆっくりと引かれ、ひび割れた土が顔を覗かせ始めると、そこに広がるのは秋特有の、寂しさと温もりが入り混じる情景。 「水始涸(みずはじめてかる)」とは、 まさに田んぼの水が抜かれることを指す言葉。 そこにはただ物理的な現象を超えた季節の響きがあるように

      • 山の中で時を知る

        山の中にいる時は時計とスマホは見えない位置に収めておく。 「自分と向き合うこと」 も大事にしたい理由だけど 今回は違う楽しみ方をひとつお示ししたいな。 その楽しみ方のひとつが、 山の中で時間を判断すること。 太陽がどの位置にいるか見てみたり、 鳥の声を耳にしたり、 自然のサインを読み解いて判断する。 ある日の山の中でのこと。 太陽がちょうど谷の頂点あたりに来ているのを見て、「あ、もう昼過ぎか」と感じた。 夏だったらもっと太陽は高いし、 冬になるともっと下。 季節によっ

        • はじめましてnote。

          「むたさんって、たとえ人類が滅びたとしても、勝手に生きていそうだよね」 よくそんな声をかけて頂くことがある。 褒め言葉なのかは甚だ疑問であり そんなことは決してないと言うのだが。。。 「そうかこれだ・・・。」 私がだれかのためにできること。 誰かのお役に立てること。 デジタル以外の力であり、 「自然の中で生きる力」や「日々の暮らしを豊かに丁寧に生きること」 俗にいうサバイバルスキル・・・とまではいかないが 地震や災害の多いこの日本で大切な人を守るため、大事な命を繋ぐ

        鴻雁来(こうがんきたる)

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          おじさんのひとり飯(七草粥)

          ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ セリ ナズナ 子供の頃は何かのおまじないだと思ってた。 春の七草。 この日ばかりは身体に優しい七草粥を。 ひとつまみの塩で。 お正月はたくさん食べた、たくさん呑んだ。 冬至が過ぎて日も少しずつ長くなってきたし 正月も終わり、そろそろ冬も終わりかな。 季節の流れを感じ 春に想いを馳せる。 君がため   春の野に出でて    若菜摘(つ)む    我が衣手に 雪は降りつつ    古今集 光孝天皇 良い歌。 私はこの日本の暮らし、日本の文化が好きだ。 気のむくまま 呑みたい時に あるもので 食べたい時に あるもので 「足るを知る」

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          おじさんのひとり飯(ひれ酒)

          炭で炙る、とらふぐのひれ。 焦げないようにぷっくりと。 電気を使わず、ゆっくりとした時間の流れに身をおいて。 環境に優しく 人に優しく 自分に優しい生活。 これで充分。 気のむくまま 呑みたい時に あるもので 食べたい時に あるもので 「足るを知る」

          おじさんのひとり飯(ひれ酒)

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