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起業しやすい社会主義国

皆さん、意外かと思うかもしれませんが、中国やベトナムなどの社会主義国は、起業しやすい国だと思います。
マーケットのサイズやスピード感も、もちろん魅力的ですが、起業にあたって、キャッシュがそれほど必要ないのです。

キャッシュがあまり必要ないどころか、起業後のランニングコストも、社会主義国ではあまりかかりません。

まず、衣食住が、日本や米国や欧州よりも安いです。
中国は、一部の上海のアパート代が高額になっていますが、浦東などには住まずに、郊外に住んで地下鉄で通えば良いのです。

私の住んでいる、中国の蘇州は上海駅から和諧号という高速鉄道に乗れば、30分くらいで着きます。そのため、日本からは上海行か、虹橋行に乗って、そのまま鉄道で、蘇州に向かっています。
いまは、そこのローカルのタワマンの最上階2LDKに住んでいますが、なんと3万円/月です。

もし、どうしても、上海の中心地に住みたいのであれば、アパートなどには住まずに、ホテルに住めばよいと思います。

これは、中国に住んでいる人の多くは気が付いているかもしれませんが、中国は不動産バブルでアパートのレントフィーは高いのですが、ホテルは引き続き安いです。

探せば、きれいなホテルが2000円/日で見つかります。
ベトナムも最上級のホテルでも、10000円/日なので、安いホテルがゴロゴロあります。

また、食事は、中国もベトナムのローカルの食事を食べている限り、東京よりも安く済みます。
私は、中国では食材をネットで買って、家で自分で作っています。
やっぱり、日本食を食べたいからですね。

ベトナムは、キッチン付きの部屋は、あまりありません。
ベトナムやタイの人は、外食が普通のようなんですよね。
ですが、ベトナムやタイでは、野菜や海鮮や肉を使った屋台などが豊富で、200円も出せば2皿+ビール大瓶が付いてきます。

着るものは、ユニクロが、中国もベトナムもありますので、そこで買えば良いと思います。
でも、僕は、着るものはベトナムのローカルのマーケットでまとめて買ってしまいます。
品質も非常によく、値段もユニクロの1/4以下ですね。

設立費用やランニングコストが安いことは分かったが、どうやればローカルのマーケットに参入できるか、社会主義国ではわからないと、皆さんは思われていませんか。

中国やベトナムは、ともに共産党が支配していますが、それらの政権は、外資は欲しいだろうけれども、外国資本の会社には不平等な政策を行うのではないか、と心配していませんか。

答えとしては、まったく逆です。

たとえば、中国では、政府からの補助金を得て、3年間は100平米のきれいなオフィスが無料で借りられます。
また、外資系の企業でも、補助金が優先的に出ます。

ベトナムは、補助金に関して言えば、中国ほど気前は良くはありませんが、政府のサポートは、親切で、結構頼っています。
国の政策として、外資を呼び込むことが明確ですので、むしろローカルの企業よりも、外資のスタートアップには手厚いほどです。

もちろん、このような政策が、果たしていつまで続くのかという不安はあると思います。

しかし、起業してからの3年間を乗り切れれば、本業での売り上げも立ってきますよね。起業してからの3年間で、思うように売り上げが立たないのであれば、やはり考え直さないといけませんよね。

ただし、資本金やランニングコストが安い、中国やベトナムであれば、撤退しても傷はそれほど深くはないかもしれません。海外で起業する場合は、魅力的なマーケットでることはもちろんですが、設立費用やランニングコストが安い国で立ち上げるのが重要です。

スタートアップは、どこでやっても難しいものです。

そこで、撤退した場合も込みで、起業する国を慎重に選ばなければなりません。


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