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武蔵野市自由講座の第8回「目指したいまちのビジョンを語る・共有する」を開催しました

社会福祉学科の柳です。

武蔵野市自由講座の8回目は、評価コンサルタントをはじめ、様々な場で活躍されている中谷美南子先生による「目指したいまちのビジョンを語る・共有する」を開催しました。

今回の授業では、多様な背景を持つメンバーが、ともにまちづくりについて考えたり、議論や対話したりする際に有効な手段として、リッチピクチャー(Rich Picture)の活用を学び、実践しました。

中谷先生によるレクチャーが始まりました

最初に、中谷先生より、リッチピクチャーとは何かについて学びました。
リッチピクチャーとは、ソフトシステム方法論(1970年代英国ランカスター大学のPeterCheckland)の一環として開発された手法です。システムまたは複雑な状況の中で参加者が経験したことや経験していることを絵、キーワード、アイコンなどで描かせることで、自然に問題状況を把握することが特徴です。言語化されていない情報や潜在的思考を他者と共有し、相互理解を図るのに役立ちます。

次に、リッチピクチャー手法を活用したビジョンワークショップの成功事例についてご説明いただき、思考の可視化・言語化への理解を深めることができました。

そして実際に体験する時間を持ちました。
まず、「みんなが素敵だと思うまち」と、そのようなまちになるためには、どのような協働の場面が必要なのかについて個々で考えます。

コラージュに必要な材料を探しています

絵、付箋(ことば)、コラージュなどを使って、考えたことを模造紙に描いていきます。

皆さん、真剣に取り組んでいます

そして、グループ内の他の人が描いた絵をみて、共通点があれば、線を引いたり、共感しているところにはコメントを追加したりします。次は、ファシリテーターの元に、自分のリッチピクチャーについて一人ずつ説明し、絵にしたものを言語化していきます。最後は、共感したことば(付箋)にシールを貼り、投票します。

講座の最後には、各グループのリッチピクチャーをクラス全体で共有し、ワークの感想について語ってもらいました。

最初に個人がそれぞれ描いたピクチャーと比較して、その後グループのメンバーと共有しながら言語化し関連性を見出したピクチャーの方がとても豊かで、充実した内容になりました。

このような変化から、一部の人ではなく、グループ全体で関係性を築いていく意識を生み出すことが、より良いチームづくりを行っていくうえで重要であることを実感しました。

中谷先生、貴重なお話しありがとうございました。

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