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女子は注意!男女で異なる募集定員

今回は、慶應中高受験基本情報です。

女子が中学受験で慶應に入れるのは、中等部の50人と、SFCの70人。ただし、SFCは男女合わせての募集なので、半分とみて35人。合計85人だけ。実際には、ここ数年SFCの一般枠70人の内訳は女子のほうが多いので(男子29人に対して女子41人など)、それを加味しても合計90人。たったの90人の枠に何百人と向かってくるわけですから、そりゃあ最難関と呼ばれるわけです。因みに男子は、中等部150人、普通部180人、SFC70人(うち半分の35人)で、合計365人。

つまり、

女子は男子の1/4の人数しか慶應系列中等部に入れないという過酷な現実

が待ち構えているのです。私もこのことを初めて知った時には、驚きまた落胆しました。「そんなもんでしょ」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、でもね…。


【男子】
慶應中等部 150
慶應SFC 男女合わせて 70
慶應普通部 180
合計 330人 (+SFC男子合格者数 ※202年度は29人)

【女子】
慶應中等部 50
慶應SFC 男女合わせて 70
合計 50人 (加えてSFC女子合格者数 ※2020年度は41人)

そして高校編。SFCは一般枠は首都圏からの受験は男女共にできないので(※帰国枠は首都圏からの受験可)、女子が慶應に入れるのは実質慶應女子高等学校のみ。募集人数は80人。これだけ(少なっ!)。対して男子は、慶應志木校190人(帰国含む)、慶應義塾高校330人で計520人で女子の6.5倍!書いていて、あまりの男女間の不平等さに腹立たしく感じますが、これが現実。それゆえに御三家に並んで、最難関校と位置付けられます。

因みに情報ですが、女子が高校から早慶系列に入る場合の数字を見ると、これはもう女子は中学受験するしかない、と多くの親御さんが思うのも分かります(幼稚舎は、また純然たる学業試験ではないので選択肢から外した場合)。下記に早慶の男女別定員をまとめてみました。

【男子】
慶應義塾高校 370
慶應義塾志木高校 190
早稲田大学高等学院 360
早稲田実業高校 80(加えて推薦は男女計60)
合計 1,000人 (加えて早実の推薦男女計60)

【女子】
慶應女子高校 100
早稲田実業高校 40(加えて推薦は男女計60)
合計 140人 (加えて早実の推薦男女計60)

高校から早慶に入る場合、なんと男子は女子の7.1倍の募集枠が。21世紀のこの時代にこの旧態依然とした状況はいかがなものでしょうか?早慶に関わらず、御三家系列から難関校の高校の女子の小ささは顕著です。

でも、でもですよ。ここで私が声を大にして言いたいのは、

きちんと傾向と対策を組めば、そこまで上位クラスでなくとも、SFCなら(中学から)入ることが出来る

ということ。

学力考査(一次試験)に関する攻略法は、専門家にお任せするとして、ここでは二次試験(=面接)をどう攻めるかというお話について付け焼刃的なものではなく(すぐに実践とかできないです)、そもそもの面接の形式と求められているものを説明した上でお話できればと思います。

我が家は中等部とSFCの二次試験(=面接)をどちらも体験し、その違いがはっきりと判りました。その上でSFCは特にこの二次試験(つまり面接)での評価が合否に大きくかかわることも確信しました。であるなら、どんなことを準備しておけばいいのかを順を追って、娘が年長の頃からのお話をしてみたいと思います。


【本ブログの読み方のコツ】
このブログは、時系列に書いていこうと思います(年長~中学の順で)。ただ、ブログをお読みいただいている時点で、お子さん(お嬢さん)が小3より上の学年の場合は、入塾後のあたりから読み進んでください。ちょっとしたTIPSを示すことはできますし、個別にお話をお聞きすることも出来ます。

もし、お子さんが小3或いはそれより下の学年の場合は、よろしければ最初からご一読下さい。全く同じケースである必要はないものの、もしお子さんが「何かにハマっている」なら、それを最大限に活用して中学受験に臨まれることをお勧めします。

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