小3以降のこと
それでは、小3以降のお話をしたいと思います。通塾以降のお話になります。
ここからは、主に塾(一部それ以外の場所など)でどのように時間を過ごし、何につまずき、何を得たのか等についてお話したいと思います(数回の投稿に分けて)。出来るだけ時系列でお話したいと思いますが、時系列で括ると内容がバラつくので、いくつかは項目ごとに取り上げていきたいと思います。今回は、塾の活用法についてお話したいと思います(塾の選び方は次回で触れたいと思います)。
【入塾のタイミング】
前述どおり、11月に実施の小学生全国統一テストの受験後、結果が中の上(上から2番目のクラス)だったので、「今からなら、いくらでも可能性がある」と言われ、また、娘も一度の体験授業で、「ここに行きたい」と言ったので、あまり深く考えずに全統を受けた塾にそのまま入塾しました。
因みに、娘の人生初の偏差値は、以下のとおりでした。
入塾(小3の11月)時の全国統一テストでの成績(国語、算数二科目)を記しておきます。
国語 偏差値 61
算数 偏差値 59
二科目 60
全統のテスト内容はそれほど難しくなく(塾で先取している特殊算の問題は殆ど出題されません)、それまでの学校の勉強や通信教育などをきちんとさらっていれば、これくらいの成績は取れるそうです(と、塾の先生に言われました)。
さて。ここまではあまり重要ではありません(成績なんて右肩上がりや不動のものなんてありませんしね)。大事なのは、そのあとの塾との対峙のありかたなので、その辺をお話したいと思います。これこそがここでお伝えしたいことです。
【塾の活用法】
よくいろんな方から、娘が通っていた塾を聞かれます。聞かれたらもちろん答えますが、
その塾が慶應入学にベストかと問われると、
そうではありません、と答えます。
それはなぜか?
娘がたまさかその塾に通いながら(学力向上の強化はしていただきながら)、我が家は我が家で独自の戦略を立ててやってきた結果、志望校から合格をもらったのであって、その塾に通ったから合格したわけではないからです。これは慶應に限らず、御三家以外の難関校において、言えることではないかと思います。
つまり塾にお任せではダメで、やはり通う塾の強みと弱みをきちんと把握し、強みの部分を最大限に活用し、弱みの部分は親が補填、補強することが肝要であるということです。
具体的に我が家の実体験を踏まえ、あくまで我が家の視点にはなりますが、娘が通った大手塾を通じて感じたことをまとめておきます。
【大手塾とは】
★そもそも、付属校を照準に置いていません。SAPIX、四谷大塚、早稲田アカデミー、日能研であろうと、どこも基本は、御三家並びに超難関、難関、中堅中高一貫校合格に向けた内容であることをご留意ください。
★前述どおり、女子の早慶の偏差値は軒並み高いです。偏差値だけで言うと、御三家や豊島岡、鴎友らと変わりません。故に女子が慶應あたりを狙うなら、塾では上のクラスにいた方がいいわけですが、そもそもそこでシャカリキに解かされる問題は慶應の入試には出てきません(特に算数)。かといって、中堅クラスでも問題ないかと言えば、そうでもありません。このあたりの乖離については、先に知っておくことは大事かと思います。その後の併願選びにもつながって来ますので。そこの乖離を各家庭で、軌道修正および、不必要なものは削いでいく作業が必要になります。具体的には塾でやることはやり、別途、志望校に必要な問題や演習を担任に突いて個別に用意してもらったり、市販の問題集を教えてもらってそれをする、など。我が家はこれを小6からやって来ました。
★大手塾に通う生徒の母数が多いので、模試などで得られる結果で相対的に子供がどのくらいのポジションにいるかを知れるのはメリットです。また集団で勉強することにより、同じ学校の志望者とも触れ、よきライバルに恵まれ切磋琢磨できるのは最大のメリットとも言えます(もちろん、そこにメリットを感じないお子さんもいますが)。ですが、重複しますが、200人、300人合格者を出す学校では、その模試で知るポジション確認は役立ちますが、付属校についてはあまり役立たない。つまり、そこでの順位や偏差値にあまり一喜一憂しないように、親も子も気を付ける必要があります。
★言うまでもないですが、どこの大手塾にも「慶應普通部」(募集定員150人でかなり歴史もあるので、傾向と対策は組める)のエキスパートはいても、女子が受験できる「慶應中等部」(募集枠50人)「慶應SFC中等部」(募集枠35~40人)は、数が少なすぎて、傾向と対策が組めないので、専科のコースはあっても(SAPIXにあるそうです)、エキスパートはいませんので、このあたりの情報は、親が能動的に情報を集めることが肝だと思われます。集めてアップデートして、そして、我が子の受験へ適応させることが大事です。そう、私のように親自身が「エキスパート」になっていくことが肝要です。対象が我が子なのでそもそもその子供に対しては誰よりもエキスパートなので、あとは入手した情報と学校対策をその我が子にアプライすれば、我が子専用のSFCエキスパートになれます!
ざっとですが、大手塾とはこういうところと念頭に置いていていただければと思います。それらを踏まえ、次回はこれらのことを踏まえて具体的に塾選びの極意をお伝えしたいと思います。
【本ブログの読み方のコツ】
このブログは、時系列に書いていこうと思います(年長~中学の順で)。ただ、ブログをお読みいただいている時点で、お子さん(お嬢さん)が小3より上の学年の場合は、入塾後のあたりから読み進んでください。ちょっとしたTIPSを示すことはできますし、個別にお話をお聞きすることも出来ます。
もし、お子さんが小3或いはそれより下の学年の場合は、よろしければ最初からご一読下さい。全く同じケースである必要はないものの、もしお子さんが「何かにハマっている」なら、それを最大限に活用して中学受験に臨まれることをお勧めします。
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