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富田林市クラス コミュニティ防災人材育成プログラム第2段階実践編を開催しました。

日時:2024年2月3日9:30~15:30
場所:レクチャ 富田林市きらめき創造館(Topic)
   まち歩き 富田林市きらめき創造館(Topic) 周辺
講師:大阪公立大学 都市科学・防災研究センター
   三田村宗樹教授
   生田英輔教授
   吉田大介准教授
   杉山正晃特任助教

2月3日(土)に富田林市きらめき創造館において コミュニティ防災人材育成プログラム第2段階実践編 を開催しました。
今回は富田林市様が開催する「富田林市防災リーダー養成講座」の中の最終日という位置づけでの実施となりました。

午前中はガイダンスの後、防災まち歩きを行いました。ガイダンスでは、ARアプリの使用方法もお伝えしましたが、皆さん、上手に操作されていたり、室内で出される仮想の被害状況に驚かれていました。

実際のまち歩きでも、ARアプリで仮想の被害想定が設定された場所では浸水や火災、ブロック塀倒壊などの災害リスクをより実感しているようでした。

また、午後からのまち歩きの振り返りのためのポイントもお伝えしていたので、参加者の皆さんはとても熱心にメモを取られていました。

午後の前半は防災まち歩きの振り返りワークショップを行いました。
はじめの個人ワークでは、周囲の人に伝えたいと思った危険箇所、まちの資源、また、建物や道路ではない、高齢者の人の行き来の多いエリアや、小さいお子さん連れの人々が集う公園などといったまちの特徴も可視化して、色の違う付箋に書き出すというワークを行いました。
次のグループワークでは、それらを共有し、共通点や相違点を話し合ってもらいました。
3番目のワークでは、今回のまち歩きとは離れて、自分の住む地区の防災の取り組みや課題についてを付箋に書き、グループで共有するというワークを行いました。

最後に、全体共有を行いました。各グループの発表はそれそれ違いや共通点あり、同じコースを歩いても意識するポイントが様々であったことを参加者の皆さんも認識されたことと思います。


午後の後半は「防災に必要なスキルを身につけよう〜ファシリテーション講座〜 」ということで、ファシリテーションの手法を学んでいただいた後、「リスクマップをつくろう」というワークショップを行いました。
リスクマップとは、リスクの影響度(被害の大小)リスクの発生頻度(頻度の高低)を俯瞰的な視点で分析できるように整理したフレームワークです。
参加者の方々には、自分のリスクとコミュニティのリスクについて三つ書き出してもらい、自分の考える位置に貼ります。次に富田林市というコミュニティにおいて、対策をするにあたり優先順位の高いもの3つを話し合って選ぶというワークを行いました。

今回はファシリテーション講座ということなので、参加者はファシリテーター、記録係、タイムキーパー、発表者の役割を担いワークを進めます。ワーク終了後の発表では、結果が決まるまでのプロセスについても全体で共有することにしました。
各グループの心配事は、避難、備蓄、避難所運営と比較的類似するテーマでしたが、優先順位やその話し合いのプロセスを伺うと違いがあり、大変興味深いものでした。

最後は吉村善美富田林市市長も駆けつけ、受講生の皆さんの今後の活躍に期待されているご様子でした。

参加者の皆さん、お疲れ様でした。富田林市役所の皆様のサポートに感謝申しあげます。

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大阪公立大学都市科学・防災研究センター(UReC)と富田林市は、本学の教育・学術研究機能の向上および富田林市における安全安心のまちづくりの推進を目的に、「地域防災に関する連携協定」を締結しています。


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