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熊本県益城町クラス コミュニティ防災人材育成プログラム第2段階実践編を開催しました。

日時:2024年1月27日9:30~15:00、28日(日)9:30~15:00
場所:レクチャ 有限会社ミューズプランニングこがみ舎
        益城町保健福祉センターはぴねす
   まち歩き 益城町保健福祉センターはぴねす周辺
講師:大阪公立大学 都市科学・防災研究センター
   三田村宗樹教授
   生田英輔教授
   吉田大介准教授

1月27日(土)、28日(日)に午前中は有限会社ミューズプランニングこがみ舎、午後からは益城町保健福祉センターはぴねす においてコミュニティ防災人材育成プログラム第2段階実践編 を開催しました。
今回は有限会社ミューズプランニング様が主催した「くまもと女性防災リーダー養成講座」の第1期を修了した方々に向けたフォローアップ研修という位置付けで開催しました。

第1日目

1月27日(土)午前中は有限会社ミューズプランニング様の拠点である”こがみ舎”からスタートしました。
まずはじめに、ガイダンス~コミュニティ防災人材育成プログラムとは~ のあと、コミュニティ防災と人材育成の重要性 についてのレクチャとワークショップを行いました。ワークショップでは、「コミュニティ防災⼈材とは、それぞれのフェーズにおいて、〇〇ができる⼈です。」というテーマでコミュニティ防災人材の役割について個人で考えた内容をグループ共有してもらいました。

午前中後半は「コミュニティのハザードと災害リスクを分析し、対策を立てよう 」というテーマでレクチャとワークショップを行いました。ワークショップのテーマは、「わたしに関わる災害リスクを分析してみよう」というテーマでSWOT分析の手法を使って行いました。Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)で災害リスクを分析することで、最適な対策を見出すワークに参加の皆さんは精力的に取り組んでくださいました。

午後からは、会場を熊本地震の際には避難所であった益城町保健福祉センターに移して、「男女共同参画の視点からの災害対応演習 」を行いました。

今回のプログラムには、すでに第3段階のインストラクター養成講座の修了生がサポーターとして参加し、グループワークや全体進行に関わりました。



ロールプレイにより災害対応をグループで考え、参加者は与えられた属性や役割を演じながら成解(成り立つ解)を導き出す演習です。悩ましい状況付与に、参加者は災害時には正論にとらわれることなく臨機応変に対応することを実践していただきました。

第1日目の最後には「くまもと女性防災リーダー養成講座」の主催者である有限会社ミューズプランニング代表の藤井宥貴子氏からも講評をいただきました。

終了時間には第2日目を担当する先生方も合流し、明日の講座についての簡単な説明もしていただきました。
皆さん、お疲れさまでした。

第2日目



1月28日(日)も午前中はこがみ舎からのスタートでした。
はじめに、防災まち歩きのためのガイダンスを行いました。

防災まち歩きの時に使用するARアプリの操作方法等の説明を受けると、皆さん画面上に現れる仮想の災害想定や昔の空中写真などを併せて見ることができるアプリを上手に使いこなされていました。

いよいよ、防災まち歩きです。危険箇所、まちの資源などのポイントでは、土地のハザードについてや防災対策などの説明があり、ARアプリで仮想の被害想定が設定された場所では浸水や火災、ブロック塀倒壊などの災害リスクをより実感したり、この場所は昔川だった、水田だったなど、アプリのGIS機能で過去の空中写真も見ながらまち歩きを行いました。

午後の前半は防災まち歩きの振り返りワークショップを行い、周囲の人に伝えたいと思った危険箇所、まちの資源、また、建物や道路ではない、高齢者の人の行き来の多いエリアや、小さいお子さん連れの人々が集う公園などといったまちの特徴も可視化して、危険箇所と解決策になりうる資源とのマッチングにもチャレンジしてもらいました。

午後の後半、最後のコマは「EVAG避難行動のシミュレーションゲーム」という国土防災技術株式会社様が開発したカードゲームタイプの防災教育教材を使ってのゲームを行いました。EVAGは、災害時の避難行動を考えることに特化した教材で、「情報を受けた住民が災害時にどのような行動をとるか」を自分ごととして考えることができます。そして、参加者は様々な事情を抱えた住民の立場になるロールプレイと、災害を疑似体験するシミュレーションを組み合わせ、災害時の避難行動の難しさを実感することができます。

ゲームを終えて参加者の皆さんは「SOSをどのようにして発信していいのか迷った」「ものすごい孤独感に押しつぶされそうだった」という感想を参加者同士で共有しました。


くまもと女性防災リーダーRinの皆様、2日間のフォローアップ研修、お疲れさまでした。


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