見出し画像

こんにちは。

Musubiの増田恵美です。

今日は、私が通訳ガイドのお仕事をさせて頂いている、海外VIPとはどのような人達か?について、ホテルを基準にお話させていただきます。

ご宿泊は5スターホテルと高級旅館

2020年に予定した東京オリンピックを目前に、ホテル業界ではお部屋リニューアルや建設ラッシュがありました。新しいホテルは、エントランス、お部屋、レストラン、SPA、フィットネス、BARなど、大変気持ちの良い空間です。

お部屋は、スタンダードでも45平米あり、天井も比較的高く設計され、プレミアムクラス以上ですと、プライベートラウンジで、チェックイン、チェックアウトのほか、朝食、そしてコンプリメンタリー(サービスが料金に予め含まれます)のスナックやソフトドリンクが優雅な時間と共にご満喫いただけます。東京駅に近いホテル様ですと、新幹線プラットフォームまで荷物をご移動いただけるベルサービスもあります。

ただ、海外VIPゲストの場合、新しいホテルという理由だけで「選ばれる」ホテルではないようです。

では、その「選ばれる」基準とは何でしょうか?「選ばれ続ける」基準と言っても良いでしょう。

サービスとホスピタリティー

それは、人の目には見えない部分でした。しいて見えるとしたなら「笑顔」でしょうか。いくつか気になるホテルがあったとき、どれも、ファシリティの質やしつらいのハード面が好みであったなら、最終的に「選び続ける」理由は「人」なのですね。

もちろん、新しいホテルが出来た時、今回は泊まってみようと心変わりされることもあるそうです。ですが、やはり、戻られる場所は、安心して滞在できる居心地の良いホテルなのです。

私は、通訳ガイドである一方で、海外旅行会社のランドオペレーター的立ち位置でもありましたので、FAMトリップ(視察旅行)でお越しになるエージェント様や、個人の海外VIPゲスト様から、どのホテルがどういった理由で良いと思うか?を聞かれる事が度々ございました。

おかげさまで職業柄、都内や京都、大阪等の5スターホテル様や高級旅館様は、ほとんどを内覧させて頂いておりますので、ご旅行者様がカップルなのか、ファミリーなのか、プライベートジェットでお越しになるような大所帯なのか、年齢層は若年層か?シニア層か?等、その時のご旅行の形態により、ひとりひとりに合ったホテルがあると思うとご案内すると同時に、最も大切な部分についても触れます。

流れるようなサービスで、何事も丁度いい

この何事も丁度いい感覚は、あらゆるプロフェッショナルが、その持ち場で最善のパフォーマンスを成し遂げるからこそ「在る」ように見えるものなのです。しかもそよ風が心地よく流れるように「在り」ます。

例えば、ゲストリレーションズのスタッフはどのように動かれるのか、コンシェルジュはどのような気配りとサポートをご提供くださるのか、そして、ベルサービスでは何をどのようにサポートくださるのか...

このように、ホテルの人によるオペレーションがどれだけ大切か、海外VIPゲスト様の横でいつの間にか習得させていただきました。

「在った」のは、ゲストの3歩も5歩も先を行く、ホスピタリティーです。

海外VIPゲストに携わるみなさまにおすすめしたいこと

おかげさまで、私がガイドやアテンドをさせて頂いたゲスト様は、中東サウジアラビア、クエート、カタールの王室関係者様、欧米のセレブリティーやモデル、芸能人、企業の経営者様など、そのカテゴリーは異なりますが、共通していたのは、宿泊されるホテルでした。

そして、最終日は、みなさまが笑顔になり、お見送りくださるスタッフ様へ深い感謝と握手をし「また来るね」と言って、成田空港、羽田空港、関西空港へとご移動されます。

ホテルは、出逢いの分、様々なストーリーの生まれる場所です。そして海外VIPがご滞在されるホテルは、選ばれるだけの理由があります。

私からのご提案は、富裕層向け滞在観光コンテンツを開発されているみなさまや、通訳案内士のみなさまにも、ぜひ、5スターホテルに訪れて頂き、ゲストのみなさまが何に、どのように、どうして、ご満足されるのかをお客様になったつもりで察知していただけるなら、コロナ禍が終わった世界では、きっとより良いものが創造されていくのではないかと思います。

最後に、

もし、こちらの文章をお読みくださっている、ホテル関係者様がいらっしゃいましたら、大変お疲れ様です。みなさまのお取組とご活躍は、ホテルロビーやレストラン、フロント、ベルデスク等で、長年、身近に拝見させて頂いて参りました。人であるからこそ、感じたい真心や笑顔、思いやりや気遣い、そういった日々の繰り返しは尊く、尊敬に値します。そして、今までご滞在くださった多くのゲスト様の胸に、今も、いつまでも、大切に守られていると感じます。コロナ禍であっても、コロナ禍が過ぎても、本物は残ると思っております。

ぜひとも、このコロナ禍を振り返った時に「コロナがあったおかげで・・・」と言える時間を過ごして参りましょう。旅行業界、通訳案内士界も、インバウンドのゲスト様とお会いできるのは、まだ先になるとは思いますが、今、私だから出来ることをこのnoteに綴って参りますので、もしよろしければ、また遊びに来てください。

次回は、「海外VIPとはどのような人達か?ー空港編」をお届けします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?