JVKE×FUJII KAZE ”GOLDEN HOUR”
2023.4.21、0時5分に配信されたこの曲、私は朝起きて知ったのだが……もうもう、すごく良い!
JVKEさんプロフィール
このJVKE(ジェイク)さんという方、知らなかったのだけど凄い方なのね。
以下、ワーナーミュージックジャパンのHPのプロフィールを引用させていただく。
今回は、そのJVKEさんのほうから風さんにラブ・コールがあったとか!
どちらもクラシック音楽を通過したという共通点があり夢のコラボが実現したというのだが、たしかにクラシックの素養をすごく感じる。
Youtube
もう何回も聴いてしまった。
いつまでもずっと聴いていたくなる美しい曲。
Youtubeでは素敵な動画が付いた!↓
楽曲の印象
(追記)
コードの話のところ、少し言葉足らずだったので加筆修正しています。
素人なので、間違いもあるかもしれません……あしからず。
イントロは繊細なピアノのテーマ(アルペジオ)から始まり、これは一曲を通しずっと流れる。
始めから美し過ぎて惹きこまれたが、まずワンコーラス目のJVKEさんのボーカルが素晴らしい。
声質も風さんに似ている。
サビは派手目にリバーブがかかり、美しいファルセットによって幻想的な景色が目の前に広がるようだ。
歌部分に使っているコードは7th・メジャー7が多くて、風さんのような9thとか13thとかaugとかはあまりないみたいだけど、7th(メジャー7も)ってそもそもエモい。キラキラする。
それと、ピアノのアルペジオに9thとか11thとかが入っていて、これもエモさの理由ですね、きっと。
風さんの歌唱エモポイント
2コーラス目、風さんのボーカルが始まる……。
エモポイント①
やや高めの声から入るが、あくまでそっと……なんて癒される声なんだ。
透明感がありながら、深みがあって静かで温かくて。
エモポイント②
歌詞に一部日本語が使われていて少し驚いたけれど、美しい日本語に対する風さんの矜持を感じた。
「黄金色の」「たどり着いた」「目を覚ませば」、この3ヵ所だけなのだけど、「Golden」「get there」「wake up」よりも情緒的だと感じるのは私が日本人だからだろうか。
そして歌い方も柔らかくて英語とのつながりも自然。
エモポイント③
”sky~”のところ、音階を自在に行ったり来たりする歌い方は歌詞の内容とも相まって、浮遊感がたまらなく良い。
しかも最後のほうの低音の素晴らしさよ。
エモポイント④
”You and I”のところからコーラスも重なりエモさ増し増し。
しかも、そのコーラスの一瞬前、風さんのゴーストノート(「アッ」ってしゃくるところ……1分33秒あたり)がたまらない。
エモポイント⑤
最後は美しいコーラスで畳みかける。
(少し跳ねる感じの高いパートの声……1分50秒あたり、ナイス!これ風さんっぽくない?)
ここです↓ 特に”She's got glitter for skin”の部分、風さん味を感じる。
エモポイント⑥
ラスサビはシンセベースや、なにか高いシンセ音のようなものも聴こえるし、ストリングス系の音も加わって盛り上がる。
そしてアウトロは唐突に終わる……!
(JVKEさん一人のオリジナルは50秒ほど長く、弦楽器が重なっていき、終わり方も全く違う)
アウトロ部分、ピアノの伴奏にアルペジオ以外の和音を刻む音が聴こえる気がするのだが、まさか風さん弾いてる?(不確か)
エモポイント⑦
風さんが作詞したという2番の歌詞の素晴らしさ。
黄金色の惑星を
よもや壊そうとなどしないで
やっとたどり着いた秘密を
あなたは決して偽ろうとはしないだろう
目を覚ませば 僕たちは永遠に空を飛ぶんだ
あなたと私の瞳に涙はない
全てのものを微笑みながら見てごらん
なんて美しい景色なんだろう
私の人生にはいつもあなたの愛だけがあった
彼女(あなたの愛)の肌は輝いて
僕の夜を照らす光線なんだ
だからあなたを見るための光など必要ないんだ
それはあなたのゴールデンアワー
あなたは時の流れをゆっくりさせる
あなたのゴールデンアワーの中で
いつもの風さんの歌詞を考え合わせると、やはりこれはラブソングというより人生における大いなる愛(神様とか見えない大いなる力のようなもの)を歌っているのではないか。
美しく煌めく人生の、ある瞬間のことをゴールデンアワーと言っているような気がする。
オリジナルのJVKEの歌詞はラブソングだと思うけど、風さん流に意味を広げた感がある。
『涙ではなく微笑み』の中に人生はあると歌い、その美しい光景を讃える。
そのような人生を送るためにも、この美しい地球(planet)を壊さないで、と歌う。
そんな壮大な祈りのようなメッセージを受け取った。
たくさんのバージョンがある!
この『Golden Hour』、ピアノやヴァイオリン、チェロバージョンがあったり、風さん以外にも沢山のアーティストとのコラボが発表されていて、全部ざっと聴いたのだけどアレンジにかなり違いがありすごく面白い。
ボーカル入りの中では、風さんバージョンは相当クラシカルで美しいと思う。
Twitterで相互フォローさせていただいているkazemiさんがプレイリストを作っていらっしゃるので、良かったら聴き比べてみてはいかがでしょうか。
カバーアート
すでにTwitterでも沢山の方が言及しているが、青い蝶は「愛」を表わし、折り紙の模様『青海波(せいがいは)』は「無限に広がる穏やかな波に未来永劫と、平和な暮らしへの願い」が込められており吉祥文様(きっしょうもんよう)のひとつ』だそう。(備忘録として書いておく。)
他のバージョンも蝶のデザインが使われているけれど、風さんREMIXのこの和風の蝶はとりわけ綺麗で上品だと思う。(やや贔屓目ありwww)
あくまでこの作品はJVKEさんのものであり、風さんはコラボさせてもらった立場だからか、本人からとりたてて宣伝も告知もない。
けれど3分に満たない作品の中に、風さんの音楽性や精神性の素晴らしさがちゃんと生かされていて凄い。
それにしてもアジアツアーに続いて、これからも続々とこのような海外アーティストとのコラボが発表されるのだろうか。
本当に世界に飛び出して行ったんだね。