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LOVE ALL SERVE ALL 新曲について、その4

メロウな曲が続いたので、今日は思い切って「damn」行こう!

懐かしの昭和歌謡♡

Youtubeのリリパで初めて聴かせてもらった時、ある程度の年齢以上の人はみんなそう感じたことだろう、もちろん私も。
特にサビのメロディラインやアレンジからは昭和アイドルの匂いがする。
可愛くてカッコいい。
あまりにノリが良い曲なので、風さん本人も途中で止めずにフルかけしてくれちゃった唯一の曲!
ずっと踊りまくっていたし、誰が聴いてもご機嫌になる。
(「ご機嫌になる」って言い方も昭和感ww)

リリパの時に読んでくれたライナーノーツによると「ノスタルジックな青春ポップ、ロックチューンにするつもりだったけど、yaffleさんが思ったよりアーバンな感じに仕上げてくれたのは嬉しいサプライズだった」とのこと。
風さんの最初のイメージではもう少し懐古色を強くしてドストレートなロックにしようと思ってたのかな。
出来上がったのは、たしかに懐かしいけれど古臭いのとは違う、スマートでカッコいい曲。

風さんの曲としては珍しく、使われているコードはシンプル
テンションコードは少なく、ほとんどが7th、たまに5thと9thまれに13th。
おまけに#が1つしかないので、ピアノで私にもわりと楽に弾けちゃうかもしれないという嬉しい曲。
(ただし、リズム感がよくないとこの手の曲は難しいのよ……汗)

くそっ!という感じのセルフラブソング

タイトルからして「damn」。
初めは「だんだん」という日本語だったらしいけど、ふと「これ英語のdamnでもいけるやん」と気づいて変えたそうだ。
そういうひらめきが素晴らしい。
そしてそう決めたあとの歌詞は後付けなのかもしれないけれど、見事に風ワールドにはまっているではないか。
常に自分を戒め、自省しているからこそ出てくるこういう歌詞。
もがいたり自虐したりする自分をも、まずは愛していかないとね、という歌
だけど、ディスコティックでロック調で明るいので重くないところが最高!

この歌、特に郷ひろみに似てるなあと思うのだけど皆さんはどうだろうか。
歌い方や声質まで意識して「昭和歌謡」に近づけているとしたら、風さん相当なワルじゃなのお(笑)

感動のコーラス

2コーラスのサビあとのこの部分、凄い!

全て流すつもりだったのにどうした?
何もかも捨ててくと決めてどうした?
明日なんか来ると思わずにどうした?

それぞれ「帰ろう」と「きらり」と「燃えよ」の歌詞を自身でちょっとずつ引用(?)しての歌詞だとはすぐに気づいたが……。
なんとバックでそのものを歌ってるじゃないですか。
リリパの時はなんかノリで持ち歌重ねてるかな?……くらいに思ったのだけど、これ正式にちゃんと入ってるコーラスだった。なんてシャレてるの。

「ああ全て流して帰ろう」
「何もかも捨ててくよどこまぁ~」
「明日なんか来るとお~」

1回聴いて気づいた方いますか?いたら尊敬~~~!

このアルバム11曲入りだが、ちょうど真ん中の6曲目以降はわりとメロディアスで切ない曲が並ぶ。

7曲目にこの曲が来ることですごくメリハリになっているし、最後から2曲目の青春病と共に若くて苦いスパイスになっていると思う。
曲順についても、時々ライナーノーツで言及していた風さん。
本当に、細部に渡っていろいろと考えて試行錯誤して仕上がったアルバムだとわかる。
昭和歌謡繋がりでこの曲の次は「ロンリーラプソディ」だしね。
というわけで、次は「ロンリーラプソディ」について。


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