【サロンから見る音楽史】 vol.3 ノブレス・オブリージュ
ノブレス・オブリージュとは、何のことでしょう??
貴族の資質として、最も重要にされていた、とある考え方に基づく活動のことです。
「高貴な務め」と訳されるこの活動は、
・人の役に立つこと
・文化的なことへ尽力し援助すること
に対して、誇りと喜びを見出すよう育てられた、貴族階級のみに実践できるものでした。
なぜなら、大きな経済力と、援助にかける莫大な時間と余裕を必要とするからです。
そのうえ、お金をもうけようとすることは、中流階級に成り下がること。
出し惜しみすることなく支援できることこそ、ホンモノの貴族、という考えだったのでしょう。
実際の活動としては、
・芸術家の生活支援
・作品の出展、出版
・宮廷の職場などのキャリア支援
などです。
このノブレス・オブリージュの精神が、サロン文化の基本でした。
クラシック音楽を届け、伝え続けていくことが夢です。これまで頂いたものは人道支援寄付金(ADRA、UNICEF、日本赤十字社)に充てさせて頂きました。今後とも宜しくお願いします。 深貝理紗子 https://risakofukagai-official.jimdofree.com/