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リサイタル Poème des montagnes に寄せて

4月24日(水)に、久しぶりに銀座のYAMAHAコンサートサロンにてリサイタルがあります。

プログラムは、コウノトリの民謡(少なくともオスマン帝国からの複雑な歴史を彷彿とさせる)の入ったバルトーク《太鼓と笛で》から始めます。
夜行性の鳥から連想される夜の響きを以って、ラストの《火の鳥》まで繋がりを持たせてみました。

ストラヴィンスキーの作品群を聴いたバルトークは「ピアノから打楽器のような音を出すことで、よりピアノにとって自然な響きが生み出せるのではないか」というアイディアが浮かび上がり、この作品を描きはじめたようです。

後半の《予言の鳥》-《悲しき鳥たち》-《月の光》の静謐な感性と消えゆく音の匂いは、とくにお気に入りです。
感覚的なものが、作為的でも意識的でもなく、音や響きそのものとして生まれ、空間に還ってゆく-それはつまり実際に聴こえる存在としては消えゆくこと-は、私にとって長いこと興味をもっている瞬間です。
その答えのない問いを永遠にし続けられる3曲です。

リストからダンディは山や森の自然、妖精、風、光、大地のあたらしい匂いを感じられたら良いなあと思っています。
リサイタルの副題には、ダンディの作品《山の詩》=Poème des montagnes を。

皆さまと音楽に浸れる時間を楽しみに、準備に励んでまいります。

https://retailing.jp.yamaha.com/shop/ginza/salon/event/detail?id=5064

クラシック音楽を届け、伝え続けていくことが夢です。これまで頂いたものは人道支援寄付金(ADRA、UNICEF、日本赤十字社)に充てさせて頂きました。今後とも宜しくお願いします。 深貝理紗子 https://risakofukagai-official.jimdofree.com/