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島根旅行2日目後半(テオ・ヤンセン展)(2023/08/25)

内堀の遊覧船乗り場から歩いて移動!

20分もかからなかった記憶

今回の本丸のテオ・ヤンセン展だ~!

テオ・ヤンセンの名前を見たのは確かTwitterでだいぶ昔のこと。その時も島根県立美術館での展示だったと思う。日本海側の美術館で企画展をやっている印象が強いんだよな~。東京で開催された記憶が無い。私が知らんだけかもしれんが。

その時は「だいぶ遠くでやってるな~」って思って諦めちゃったんだよね。けど、こうやって再び見る機会があったので思い切って行ってみた!結果として行ってよかったな~って思いました。

実際に見る前までは『テオ・ヤンセンは「自立し、自らの力で繁殖し、自分が生きるために最適な場所へ移動が出来る物」を「生き物の定義」として「ストランドビースト(風を受けて歩行する機械)」を作成している。ひるがえって「ストランドビースト」を通して「生き物」や「命」の定義について哲学をする人』という印象だったんだけど、実際に見てみると違った。物理学者兼哲学者兼アーティスト…と言う風にとらえていたんだけど、なんというかもっと複合的で複雑で有機的な印象だった。
私みたいに四角四角にテオ・ヤンセンは考えていないようだった。
純粋かつ強力な世界観でストランドビーストを作成されておられるようだった。

塩ビパイプで安定した歩行のメカニズムを開発することが楽しいというのも本当だし、「生」と「死」をストランドビーストを通して知ろうとしているのも本当だし、ものすごく単純に自分の生み出した「ストランドビースト」をすごく可愛がっているのも本当なんだろうな~と思いました。

私が一番おもしろいな~と思うのはストランドビーストの「繁殖」には「他人」の力が必要なところ。テオ・ヤンセン氏はストランドビーストの機構の要となる数値(ホーリーナンバー)をWEBに公開している。この数値を使ってテオ・ヤンセン氏以外の人間もストランドビーストを作る事ができる。テオ・ヤンセン氏によればこの機構を使って動くものは全てストランドビーストと定義づけられるんだとか。なんで売店で売っているミニストランドビーストを組み立てたり、ホーリーナンバーを使って動く機械を作ったりすれば、それはもうストランドビーストが繁殖した事になるんだって。

ホーリーナンバーが公開されているWEBってこれなのか…?


人が介在することによってストランドビーストは「生命体」になりえる。
これがすごく嬉しいんだよね~。人間が仲間外れじゃないっていうかさ。何かの営みに、人間が組み込まれているってこれからすごく貴重な事になっていくと思うんだよね。AIが発達していけば、人間が関わらなくても完結していく物事が増えていくだろうし。
昨今の現代美術では「人が介在するで完結する作品」が増えているように思う。

2022 文化庁メディア芸術祭の写真

この作品もそうだったな~。

ちなみにオランダの海は日本の海と違って浜にほとんど遮蔽物が無く、ず~~~~っと風が吹き続けるんだとか。(って、ストランドビーストの飼育員さんがおっしゃっていた)


これは挨拶しあっているストランドビースト

ストランドビーストは基本的に風力で動く機械なんだけれども、将来的には付属しているペットボトル(胃)に風を貯めてストランドビーストの「任意」のタイミングで動力を得る機構を取り付けたいんだとか。
例えば風が届かないところに来てしまった時に、胃にたまった風力で風が起きる場所に移動する…とか。そういう事がストランドビーストの意志で出来るようにさせたいんだって。
この挨拶しあっているストランドビーストはニコイチで片方のペットボトルにためた空気をもう片方に上げる事ができる。
ほえ~んって感じ。
空気圧かなんかなのかな~って思ったんだけど、どうも違うっぽい。相互補助ができる。これも生き物の習性だよな~。


実際に動くストランドビースト

はちゃめちゃおもしろかった!笑
動いている所は見られないだろうな~って思ってたから。
1時間ごとに1回動いてるところが見られた。2回目は正面から見たよん。
結構不安定な動きだったな~。ぐ…ぐ…ぐ…ガシャコン!って感じだった。動力(風)が強ければ安定するのかも?


これは地面を這うストランドビースト

めちゃくちゃうねってる
ウネリの機構

島根県立美術館に居る間、ず~~~~っと右耳が痛かったんだよね~。中耳炎みたいな痛さ。旅行中に発熱しちゃうのかよ~?!😢そ…そんな…普段あんだけ健康優良体なのに……こんなタイミングで…?!って、体調不良&旅行の心配をしながら見ていたので写真少な目。
耳の痛さに頭痛が加わった時は「旅行はここまで……南無三!!!!」ってなっちゃったんだけど、たくさん寝たら治った~~!!!!
どうも、酷暑の外と冷房が効いてる博物館を行き来していていたせいで体調を崩してしまったみたい。
あと、この時ちょうど夕立も来てて天気も不安定だったんだよねえ。
加えて、まあ、そこそこ歩いたので疲労もあったんだと思う。


島根県立美術館はかなり開放的な空間づくりがされていて、ロビーがすごく広かった。ロビーは無料で入場が出来て、ここから見る宍道湖はいわゆる「映え」というやつだったな。私が行ったときはあいにくの曇りだったが…。まっぷるにも「夕焼けスポット」として掲載されていたんだけど、夕日が落ちる所はみられんかった。

ギリギリで撮れた夕焼け

けど、本当に遮蔽物が無くって、空の色が一面に反映されるので、曇りだとこんな感じの景色になったよ~!これはこれで綺麗だったな。一面バラ色だ。


グッバイ!島根県立美術館


帰り道にかった名菓 路芝

求肥が練りこんであったんだ~!きなこを練ったものの中にゴマが入っているのかと思ったけど…。
おいしかったな~。
道々で和菓子を買ってはホテルで食べてました。


全然関係ないんだけど


こういう機構マニアも存在するんだな~…と関心してしまった。

テオ・ヤンセン氏のインタビューだ。嬉しい~

尾張!



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