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第6週「ふたりの決意」#歌の翼にのせて

NHK連続テレビ小説「エール」第6週27話に登場した曲です。      【裕一が歩むべき道を選択】

歌の翼に(ドイツ語:Auf Flügeln des Gesanges)

5月5日に放送された回、27話登場曲です。結婚の約束をし、福島に戻った裕一から音への連絡が途絶えます。音楽学校受験のために東京に出てきた音は、気分転換に外で歌の練習をします。そこで歌っていたのが「歌の翼に(ドイツ語:Auf Flügeln des Gesanges)」です。
音に的確な歌のアドバイスをする謎の男が一瞬現れましたが、ミュージカル俳優の山崎育三郎さんですね。今後の再登場も楽しみです!

「歌の翼に(ドイツ語:Auf Flügeln des Gesanges)」は、ドイツ出身の作家・詩人のハインリヒ・ハイネ(1797年生まれ)が1827年(文政10年)に発表した『歌の本』の中の詩に、同じくドイツ出身のフェリックス・メンデルスゾーン(1809年生まれ)が作曲した歌曲です。

ハイネの代表的な作品と言える『歌の本』の詩からはフランツ・リスト、クララ・シューマン、ロベルト・シューマン、フランツ・シューベルトなど多数の作曲家が曲をつけています。

メンデルスゾーンは幼少より音楽、一般教養、語学など恵まれた教育を受けていました。また12歳の時には文豪ゲーテを紹介され、以来ゲーテの詩に多くの曲もつけています。

作曲を始めてから20歳の時には、バッハ没後初めて「マタイ受難曲」を指揮上演、成功に収めました。また今のオーケストラに繋がる数々の功績を残しています。

指揮棒を振り、指揮をする現在の指揮者のスタイルを作り上げ、現在コンサートで定番の作曲家、モーツァルト、ベートーヴェン、バッハ、ヘンデル、ハイドンをコンサートで取り上げ始めたのもメンデルスゾーンでした。同様に同年代の作曲家のリストやショパン、シューマン、シューベルトも紹介していきました。

またドイツ初の音楽教育機関、ライプツィヒ音楽院も設立、たくさんの功績を残しましたが惜しくも38歳の若さで亡くなりました。

メンデルスゾーンが作曲した曲の中でも最も大勢の人に親しまれている「歌の翼に」は、全体的にロマンを感じる穏やかで曲ですが、歌唱曲としての他に、リストが編曲したピアノ独奏版も有名で、今では様々な楽器でも演奏されています。

日本語訳では門馬直樹と津川圭一のそれぞれの訳詞したものが比較的よく使われています。

「歌の翼に」はJR東日本、製薬会社のCMに使われたり、近鉄特急で近鉄奈良駅到着および発車前の案内放送でメロディが使われるなど、今でも聞き馴染みのある、大勢の人に親しまれる曲です。

NHK連続テレビ小説「エール」(NHK総合月〜金 朝8:00〜8:15、12:45〜13:00)土曜日は1週間を振り返ります。その他、NHK BSプレミアム、NHK BS4Kでもオンエア中です。*放送予定 3月30日〜9月26日)

またNHKオンデマンドでも見逃し放送をご覧になることができます。


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