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1度は読むべき、おすすめ本①

このマガジンでは、私が読んでみて、人生の1冊になるであろうおすすめ本を紹介していきます。

この場では、どんな内容かを簡単に紹介していきますので、より詳しく知りたい方は、実際に購入して読んでみてください♪

本日のおすすめは、

タイトル:天才を殺す凡人

著者:北野 唯我

出版:日本経済新聞出版社

こちらです。

人間関係で悩んでいる方、自己分析の材料を探している方、ビジネスに役立つ本を探している方

そんな方に、読んでもらいたい本です。

では、本について。

1.人の才能は3種類ある

天才=創造性

秀才=再現性

凡人=共感性

この3種類の才能があります。

話を進める前に、ひとつだけ。

これを読み、凡人ではいたくないと思ってしまうのが人間の性かもしれませんが、誰が誰よりも上とか、そんな浅い話ではなく才能や価値観の話なので、くれぐれも優越をつけないでください。

では、進めます。

さらに具体的に話していくと、

天才=独創的な考えや着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人

秀才=論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人

凡人=感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人

ここで大事なことは、どの性質を軸に物事を動かしていくのか、ということ。その軸こそ、その人が持っている才能になります。

ですので、物事の判断も、この軸によって決めていきます。

天才=面白いか面白くないか

秀才=好き嫌い+良いか悪いか

凡人=好きか嫌いか

だから、軸が違う人同士の場合、価値観が合わないのは自然なことなのです。

例えば、

天才は、自分が興味があるかどうか、好奇心が刺激されるかどうかがポイントです。だから、自分が理解できる物事に対して、興味がありません。むしろ、どんなに考えてもわからない、そんなことに目をキラキラさせます。その物事は、宇宙のことや自然についてがほとんどです。つまり、既存の物事より、自ら考えだすこと(0→1を生み出すこと)が得意です。自分にとって見えている未来や真実が有るにも関わらず、説明能力が低いため共感されにくいのも特徴です。

秀才は、自分の好みに加えて、法律のように善悪で物事を判断します。物事に対して好きか嫌いかで振り分けた後、物事の利益性、今まで得た知識や経験、構造性、これら全て分析した後に、善悪でジャッジします。論理性が高いため、3種類のタイプの中で一番説明能力が高いのも特徴です。ただ、新しいことを生み出すことは苦手で、既存のものを拡大すること(1→100に改善すること)が得意です。

凡人は、相手の感情や場の雰囲気から、相手がどう思っているのかを読み取る能力に長けています。そのため、3種類のタイプの中でも一番共感性が高く、多数決によって物事を判断します。好きか嫌いかを自身で決めた後に、周りの反応を見て「私は嫌いだけど、みんなが好きだから好きなほうにしよう」と決めるのが特徴です。また、天才よりは説明能力がありますが、根拠に欠けるため(理由を聞くと、みんながいいって言ってるからという意見が多いため)、秀才に論破されやすいです。このグループは、一番多いタイプなので、沢山の共感を得られると味方にもなるし、マイナスの共感が働くと敵になりやすい、数で勝負するのが特徴です。

2.コミュニケーションの断絶

軸が違うため、

この3種類のタイプの人たちが、お互いの才能を理解しあいコミュニケーションをとることは難しいのです。

これを、「コミュニケーションの断絶」と著者の北野さんは書いています。

そもそも、その原因は『軸と評価』の2つによっておこるのです。

軸・・その人が「価値」を判断するうえで、前提となるもの。絶対的。

評価・・軸に基づいて「Good」や「Bad」を評価すること。相対的。

例えば、私が日本プロ野球チームのロッテを好きだとします。友人は、ロッテが嫌いです。

2人が喧嘩したとします。この時のコミュニケーションの断絶は「評価」によるもの。具体的に言うと、相手の考えに対して「共感できるかどうか」で決まります。

だけど、この「評価」は変わることがあるのです。

例えば、2人は夜通し語り合い、私が友人にロッテの魅力をパワーポイントを使って説明したとしましょう。友人は、その話を聞いてとても共感してくれました。この時、GoodとBadの「評価」が変わったというわけです。

つまり、好きと嫌いという考え方の軸は変わりませんが、「その気持ちはわかる」と相手に理解されたとき、評価は変わるのです。

「GoodとBadという評価」は相対的である一方で、「共感できるかどうかで決めること」は絶対的なものとなります。

「評価」は対話によって変わることがあっても、「軸」は変わることがない。

だから、「軸が異なる」ことによって、コミニュケーションの断絶は、とてつもなく「平行線に近いもの」となってしまうと、北野さんは書いています。

天才、秀才、凡人は、この「軸」が根本的に違うのです。

3.凡人が天才を殺す理由

上記説明で、3種類の軸が違うことをお話ししました。

この本のタイトルになっている、凡人が天才を殺す理由。

それは、天才の考えることが凡人から見ると理解できないことが原因です。

凡人は、天才のアイデアにおいて凄いと思ったとしても、理解できないから取り除こうと排斥する行動を起こします。それも、圧倒的な数で共感した凡人同士、タッグを組んでその行動を起こすので、天才はつぶされてしまうのです。

また、凡人だけでなく、秀才も天才を殺す場合があります。秀才は、天才のアイデアに憧れと妬みという相反する感情を持ちます。妬みのみしか思えない場合、天才さえいなければ、凡人には天才だと思われているので、企業や社会の頂点につくことが出来ます。そうなると、高い説明能力を駆使し、自分で手を下さずとも、天才を排斥することが可能だからです。

つまり、天才は場合によっては、凡人・秀才から殺されるのです。

そのため、世界から認められた天才だとしても、自殺を選んでしまい、豊かな才能があるにもかかわらず、命を絶つことを選んでしまいます。(太宰治など)

4.結論

この本で伝えたいことは、お互いの性質を理解したうえでコミュニケーションをとることの大切さを、話しています。

本来、世界が前進する仕組みは、

共感の神が天才をサポートする→天才が生み出す→エリートスーパーマン&秀才が再現性に落とし込む→最強の実行者が凡人に伝える→凡人は理解する

*今まで出てきていない言葉(共感の神やエリートスーパーマンなど)は、実際に詳しく書籍に記載されているのでご覧下さい。

この仕組みを、社会が理解し、そしてどのタイプの人も理解することができれば、天才が殺されることはありません。

ここまで、大切なポイントのみをまとめてきましたが、

3種類のタイプをより詳しく話されていたり、書籍には1分でできるタイプ診断もついていますので、実際に本を読んで頂くことを推奨します!

この本を読むと、価値観や人との関わり方を見つめ直すきっかけにもなりましたので、詳しくは本をご覧下さいね!

おしまい。

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