ジャニーズ作品を語る「NEWS LIVE TOUR 2017 NEVERLAND」通常盤/NEWS

 こんにちは😃
 ドラゴンです🐲
 本日のテーマとなる作品はNEWSの「NEWS LIVE TOUR 2017 NEVERLAND」。通常盤を語らせていただきます。
 それでは参りましょう!


本編映像

 本編として収録されているのは、ツアー最終日の東京ドーム公演。このツアーでは唯一のドーム公演となり、アリーナライブでは披露されなかった曲が追加されたりしています。初回限定盤には特典映像として、大阪城ホールでの公演も収録されています。私は初回限定盤、ゲットできていません。ですが、ドームとアリーナでは同じような内容でも雰囲気が全然違うので見比べてみるのもいいと思います。以前、NEWSの別ライブをアリーナ、ドーム両方映像で見たことがあるんです。なので、興味深い映像になっているだろうということは言えます。特に、映像作品や舞台などの演出をして見たいと思っている方は必見です。

世界観の作り込み

 さて、少し話がそれました。本題にいきましょう。
 NEWSはこのツアー(アルバム)を出発点に、全4部作でひとつの作品となる大規模なプロジェクトをスタートさせました。しかしここで重要なのは「この時点で全貌は一切明かされていない」ということです。なのでアルバムのリリース当初は「変わった雰囲気の作品だなぁ」というような感想が多かった。
 そんな中で行われたこのツアー。冒頭から世界観を浸透させるための演出が素晴らしかったです。

 まず、再生開始から10分程度、メンバーは一切出てきません。「NEVERLAND」についての簡単な説明があり、いきなり意味不明なダンスをレクチャーされます。このダンス、実は終盤で生きてくるんです。オープニングから伏線を張っていた、ということですね。演出を務めたのが加藤シゲアキくんだと聞いて納得でした。オープニングからラストを意識しながら組み立てていく。小説を書くときも同じなので、私も勉強になりました。

 そしていよいよ、メンバーが登場します。ですがその前に「NEVERLAND EPISODE.0」が流れるんです。これについて加藤くんがどこかのインタビューで、「アルバムの初回盤を買えなかった人にも、NEVERLANDの世界観を最初の方で理解してほしかった」と語っています。いわばライブのプロローグのようなものです。アルバムの制作当初からここまで考えていたのかと思うと頭が下がります。

 曲が始まると、メンバーは列車の中から登場します。何となくですが、ハリーポッターシリーズからのインスパイアな気がしました。私と同世代の人たちは共感してくれると思います。「魔法」といえば「列車」というイメージが何となく頭の中にあるんです。

4つのゲート

「NEVERLAND」は東西南北4つのゲートの先の世界から成り立っていて、それぞれのゲートの案内人がNEWSの4人である。
 このような説明が最初にされます。これはとても上手い演出です。異なる世界観の楽曲でも、ゲートをくぐれば世界も変わるわけだから違和感がありません。例えるなら、東京ディズニーランドのようなイメージでしょうか。
 ここからは、各メンバーが案内人を務めるブロックについて語ろうと思います。

NORTH GATE 加藤シゲアキくん

 加藤くんのソロ曲は「あやめ」。幻想的な世界観の中で、歩いたり柱のようなものに登ったり(語彙力がなくてすみません)しながら歌い上げます。実はこの曲、他のメンバー3人も大のお気に入りのようです(詳しくは後ほど)。
 先ほど「幻想的」と書きましたが、NORTH GATEのテーマはおそらく「幻想的、ロマンチック」だと思います。続けて披露される「snow dance」や「スノードロップ」は雪をテーマにした楽曲ですし、「シリウス」も「このまま時を超え 夢のままいられたら 結ぶ星座のように 君をずっと離さない」というフレーズから始まります。これ以上ロマンチックな告白はないでしょう。このライブ最初の、私的キュンポイントです!

小山慶一郎くん EAST GATE

 実はこのブロック、感動して少しだけ泣いてしまいました。 
 小山くんのソロ曲は「ニャン太」。彼が19年間一緒に暮らしてきた愛猫、ニャン太との突然の別れと、それを乗り越えて懸命に前に進もうとする気持ちが描かれています。
 小山くん、曲の冒頭からウルウルきていて、中盤にはもう号泣していました。後ろのスクリーンには在りし日のニャン太と小山くんの思い出写真が次々と映し出されます。

 以前の私であれば、気持ちは理解できてもグッとくることはなかったでしょう。しかし今は、大切な友人がたくさんいます。特に、エッセイに度々登場してくれる親友、Nさん。彼女との突然の別れを想像したら、私も小山くんと同じように涙が込み上げてきました。
 そんな精神状態で迎える次の曲が、「恋を知らない君へ」。「あなただけは消えないで」という歌い出しでもう限界でした。心情と重なりすぎる。そこで手越祐也くんの歌声に若干の違和感を感じて画面に視線を戻すと、手越くんも号泣寸前になっています。実は手越くんも、飼っていた2匹のワンちゃんのうち、1匹とお別れした経験があるんだそうです。大切な家族とのお別れで悲しんでいる小山くんの気持ちがよく分かった、とどこかの会場のMCで言っていました。
 それに続くのが名曲「フルスイング」。応援ソングという印象が強いですが、「悲しみは悲しみで終わりじゃないんだ」という歌詞は、大切な存在との別れともリンクしますよね。私はもうここで大号泣。小山くんも手越くんも、もちろん他の2人だって、これまでいくつもの別れを経験したはずです。それら全てを受け止めて、悲しみを抱えつつも前に進んでいく。NEWSというグループは、悲しみを否定しないんです。悲しみを抱えながらでも前に進めるんだ、前に進んだ結果悲しみを受け入れることができるんだという強いメッセージを感じました。NEWSだから届けられるメッセージだと思います。

MC 言葉の魔術

 今回は、MCもNEVERLANDの一部としてカウントされています。「NEWSのメンバーが、言葉の魔術できっとみなさんを楽しませてくれるでしょう」。NEVERLAND全体の案内人、ミスターインポッシブルからの大きなプレッシャー(笑)の中、MCに突入していくんです。
 ところが、プレッシャーや期待を易々と超えてきてしまうのがNEWS。今回のMCは過去最高レベルでした。

 なんと、加藤くんのソロ曲「あやめ」を他メンバー3人が熱唱するんです! 前半で加藤くんのことを盛大にいじり倒したあと、突然「歌おっか!」くらいのテンションで始まります。
 通常盤特典映像のMCダイジェストを見ると分かるんですが、メンバー3人とも「あやめ」が大好きという趣旨の発言をしていたんです。しかも、ツアーのかなり最初の方から。
 なのでいきなり音が流れても、3人ともすんなり歌えてしまうんです。パフォーマンスの再現度も高い。バックについているJr.のみんなもステージに再登場するものだから、ドームのボルテージは最高潮です。ちなみにその時の私はといえば「は? 何これ? マジで? うわー!」しか言えなくなっていました(笑)。それくらいマジのトーンで、しかもフルコーラス歌っちゃうんですから。
 一方取り残されてしまった加藤くんはというと、「俺のソロで遊ぶな!」と怒りながらもずっと嬉しそう。最後には「好きだって言ってくれるのは嬉しいんだけどさ、シゲよりカッコよくやらないで!」と、最大級の褒め言葉を贈っていました。
 互いが互いをリスペクトし合う。グループとしてこれほど理想的な関係性はないと思います。そしてその気持ちが、今回のようにエンタメ(ショー)として見応えのあるものに繋がるのは、素晴らしいことだと思いました。
 この映像作品には、NEWSを好きになってよかったと思えるシーンがいくつかあります。そのひとつがこのMCでした。

増田貴久くん WEST GATE

 増田くんのソロ曲は「FOREVER MINE」。この曲は、山下達郎さんのカバー曲です。増田くんは達郎さんのことをリスペクトしている、というのは有名な話だと思いますが、このツアー、この曲でそれが決定的なものになったような気がするんです。だからこそ達郎さんに楽曲提供してもらうのではなく、カバーするという選択をした。山下達郎さんという素晴らしいアーティストの楽曲と真正面から向き合うことで、増田くん自身も「歌」に対する覚悟を新たにしたのです。
 だからこそ演出も究極にシンプルなものになったのだと思います。マイク一本に、最低限の照明。「歌」を届けることに重点を置くと、演出なんてそれだけで十分なのかもしれません。

 直後の「Silent Love」では増田くんがラップを披露。この当時は現在と違って、耳元で囁くようなラップスタイルです。私は彼の甘く優しい歌声が好きなので、この時期のラップの方が正直好みです。
 ただ、これは嵐の櫻井翔くんが言っていたことなのですが、ドーム規模の会場になると低い声は届きづらいんだそうです。だから翔くんは、ライブの時はCDよりキーを上げてラップすることを意識しているのだとか。もしかしたら増田くんも、翔くんの言葉を参考にスタイルを変えたのかもしれませんね。

手越祐也くん SOUTH GATE

 手越くんのソロ曲は「I'm coming」。今回のソロ曲で一番の問題作と言っていいでしょう(もちろんいい意味で)。
 ベッドの上で女性と絡み合う様を歌った曲なので、ステージ上にもベッドが出現。あまりにも手越くんらしすぎて、思わず笑みがこぼれたのは私だけでしょうか? 「ああ、手越くんはこうでなくちゃな」と。
 天性のアイドルである手越くんだからこそ許される楽曲であり、演出だったと思います。

終盤戦

 このライブの好きなポイントの多くは、終盤戦に詰まっています。「ポコポンペコーリャ」の曲中にメンバーが寝てしまう演出は、最初何かのハプニングなのかと思いました。急に音楽が止まるので(笑)
 ですが、ここで生きてくるのが冒頭にレクチャーされたダンス。あのダンスは、NEWSにかけられた眠りの魔法を解除するためのものだったんです。会場全体がひとつになって、NEWSメンバーも順番に起きていって、最後は会場にいる全員でひとつのダンスを踊る。よく「ライブはお客さんと一緒に作るもの」と言います。しかし演者のアクションにお客さんが応えるのではなく、お客さんさえも演者としてステージ演出に巻き込んでいくというのは斬新でした。おそらくお客さんひとりひとりが、「自分がいたからあのライブは成立したんだ」という達成感や一体感を味わえたはずです。私もできればBlu-ray鑑賞ではなく、上の方でもいいから東京ドームに居たかった! NEWSのライブのひとつのピースになってみたかったと強く思いました。

 そして最後の曲。「U R not alone」で、また私は泣いてしまいました。ステージに上がった瞬間から、全員が懸命に涙を堪えようとしているんです。この曲はキーがめちゃくちゃに高いので、嗚咽しながらではとても歌えません。それが分かっているから、泣くのを我慢しようとしている。それでも、あの状況で堪えられるわけがないんです。メンバーも、ファンも。
 正直に言います。私は、当時のNEWSやメンバー各個人にどんなことがあったのか詳しく知りません。いや、よく覚えていないと言った方が正確です。それでもあの涙を見れば、「今まではキツかったし、ファンの声援は温かくて嬉しかったんだろうな」というのは想像できます。
 前回の記事でも書きましたが、手越くんはファンの前で涙を見せることを絶対的なタブーだと思っています。それなのに今回は号泣を通り越して、顔を見せられないほどに泣いていたんです。あの手越くんが、です。私はそれを見て号泣してしまいました。
 世の中にある涙の多くは、悲しみや苦しみをきっかけに流れるものです。そんな涙は、できれば見たくない。でも、NEWSが流す涙は「いい涙」だと思うんです。いつもNEWSから感動をもらっている私たちファンの声援が、今度はNEWSを感動させることが出来た証明だと思うから。
 事実、私は涙を流したあととても清々しい気持ちでした。ストレスの発散や気持ちのリセットに「泣くこと」が有効であるという話は、どうやら本当のようです。最高にいいライブでした!

通常盤特典映像「言葉の魔術 〜全公演MCダイジェスト〜」

 4人で喋ると毎回何かが生まれます。1時間半くらいの映像なんですが、ずっと笑っていた記憶しかありません。
 このツアーで特にいじられていたのが加藤くん。他のメンバーが彼のソロ曲「あやめ」を気に入って、ずっと話のネタにしていたのが印象的でした。
 さらに加藤くんは、ライブ中に喉を潰してしまったんです。他のメンバーが臨機応変にフォローに回ったり、喉が回復したとわかるや否や大声を出させて「1回のツアーで2回も喉潰したくないよ〜」と可愛い部分を引き出したり。
 喉を潰してしまったのは純粋なハプニングなんでしょうが、それさえも「今回のシゲ、持ってるな〜」と思わせるNEWSのエンタメ力とメンバー愛が強く感じられた映像でした。
 落ち込んでる時の隙間時間に見て、笑って活力を養いたい、そんな時にリピートしたいと思える素敵なMC集でした。

まとめ

 今回の記事、いかがでしたでしょうか?
 ライブ作品の記事を書くといつも長くなってしまうんですが、やっぱりNEWSは特別みたいです。今回も5000字を超えてしまいました。長くなってしまってすみません。ここまで根気よく付き合ってくれたみなさん、ありがとうございました!
 文章が長くなることは、愛の裏返しだと思っています。なのでこのスタイルを変えるつもりはありません。もちろん分かりやすいことは大前提ですが、魅力を伝えようと思うとこの長さになってしまうんです。
 なのでこれからも、応援して頂けると嬉しいです!

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これからも応援よろしくお願いします!
 以上、ドラゴンでした🐉
 また次回の記事でお会いしましょう!


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