日常を語る第8回 中学生編③ ふたつの恋物語 前編

みなさんこんにちは😃
ドラゴンです🐲
今回の日常を語るは、中学生編の山場、恋物語編です!
他人の色恋なんて興味ないでしょうけれども、お付き合い頂けたら嬉しいです。
身体障がい者の片想い物語です。
今回と次回の記事は特別に、完全無料!
障がい者のみなさんも、健常者のみなさんも、ラブコメを読むような気分で気軽に読んでくださいね!
それでは、スタートです!

恋物語① クラスメイト

小学部時代からずっと1人学級で、中学になってクラスメイトは増えたものの、そのクラスメイトも男子(しかもイケメン)という環境で6年半ほど学生生活を送ってきた私。そんな私にも、ついに春が来ます。女子が転入してきたのです!10月から2学期いっぱいという期限付きですが。
その方、仮にBさんとしましょう。Bさんは普通学校に通っていましたが、足の手術(私もこれ以上詳しいことは知りません)を受けるため、うちの学校に隣接する病院に入院。手術の傷が癒えるまでの期間限定で私たちの同級生になったというわけです。
この人がとにかく美人で、話しかけるのも恐れ多いと感じるようなオーラを放っていました。みなさんには、デビュー当時の広末涼子さんをイメージして頂けると分かりやすいと思います。
当時の私は、女性への免疫が一切ありませんでした。というか自分以外のクラスメイトがいる状況にもまだ慣れていません。なので最初は正直、死ぬほど気まずかったです。4月からクラスメイトになったAくんもあまり積極的に場を盛り上げるようなタイプではないので、しばらくの間気まずい沈黙の期間がありました。一緒にいられる期間は3ヵ月ちょっとしかないのに。先行きが不安になりました。

沈黙の原因

私たちがあまり話しかけられなかったというのは大きな原因のひとつだとは思います。しかし明らかにそれだけではない空気感を、私は感じていました。そして私の予想は、見事に的中していたのです。
彼女は、たくさんのネガティブな気持ちを抱えていました。少し考えてみれば分かる話なんです。中1という若さで身体に傷が残ってしまい、その上見知らぬ環境で生活しなければならない。平常心を保っていられる方が不自然です。しかも同級生として隣にいるのは、今まで接したことはもちろん、気に留めたことすらなかったであろう身体障がい者。自分はもう元の生活には戻れないかもしれない。そんな不安をひとりで抱えていたのです。
そんな状態で、普通の学校生活が送れるわけがない。そんな至極当たり前のことに気付けなかったのは、私の落ち度だと素直に反省しました。
これは私の今の性格を決定づけた出来事のひとつかもしれません。他人だから100%理解し合うことは難しいかもしれない。それでも理解しよう、もっと理解し合いたいという気持ちを諦めてはいけない。このことを常に頭の片隅に置いておくと、自然と彼女とも会話が弾むようになっていきました。

恋心

彼女の警戒心を解くことができれば、私が恋に落ちるのはもう時間の問題でした。第一印象の時点で「めっちゃ可愛い!」と思っているわけなので笑
しかし私はその気持ちを直接伝えるのをためらっていました。というのも、おそらく彼女本人含め私を知る人のほとんどは、私の気持ちを知っていました。正確には、バレていました。好きな人を目の前にするとうまく話せず、顔を真っ赤にして目も合わせられなくなってしまうんだから当然です。それでも彼女は、普段と変わらない態度で、最高の友人として接してくれました。
しかし同時に、彼女が元の学校に戻る時が近づいていたのです。当時彼女は傷もほぼ回復し、補助具なしで歩けるようになっていました。
この状況で私から告白をすれば、彼女をより寂しい気持ちにさせてしまうと考えました。
なので結局のところ、直接告白はしませんでした。彼女と同級生でいられる最後の日、帰り際に廊下で「アイラブユー!」と叫んだ言葉は届いていたのかいなかったのか。その後一度だけ手紙のやり取りをしましたが、もちろん「アイラブユー!」の件には触れられずじまいでした。結局彼女の方は私のことをどう思っていたのでしょうか?

まとめと次回予告

それ以降BさんとはSNSも含め一切のやり取りがありません。もちろんあの日以降顔を見たことも。
でも、10年経った今でもまだ思い出すんです。思い出せるんです。Bさんの笑顔、声、趣味。彼女はボカロ好きだったなぁとか、鏡音レンがカッコいいって言ってたなぁとか。10年経った今また会えたらどんな話をするんだろう。たまにはこうやって古い記憶の扉を開けるのもいいなと思えました。私の初恋の相手であるBさんに最大限の感想を。そしてnoteの読者のみなさん、甘酸っぱい思い出に改めて浸るきっかけをくれてありがとうございました。

さて次回ですが、恋物語編後編をお送りします。学生の頃、誰かを本気で好きになったのはこの2回きり。今度はほぼ10年に渡る恋物語です。ぜひお楽しみに!
以上、ドラゴンでした🐉
また次の記事でお会いしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?