推しの作品を語る「山田君のざわめく時間」/中丸雄一

 今の時期にこれを書くか? という声が聞こえてきそうですが、今だからこそこの記事を書きたくなりました。中丸くんは現在芸能活動休止中ですが、KAT-TUNのファンでもある私としては彼の早い復帰を望んでいます。応援の意味を込めて無料で公開するのでぜひ読んでください。


日常のざわめき

 この漫画は日常生活の何気ない場面で訪れる「小さな悩み」をピックアップして「ざわめき」と名づけ、掘り下げていく作品です。考えすぎてしまう性格を自負している私でさえ「こんなことで右往左往するなよ」と思ってしまうようなざわめきもありますが、多くは共感できるものでした。きっと日本人ならば「ざわめく」まではいかなくても「ん?」と少し考えてしまうようなシチュエーションがたくさんあると思います。

お気に入り回①

 ここで私のお気に入り回をいくつか紹介します。まずは第3話。「友達がアイドルファンでざわめく」です。
 作者の中丸くん自身がアイドルであるわけですから、ファン心理が理解できていないはずがありません。無料公開なのでネタバレは避けますが、少なくともSTARTO ENTERTAINMENTのアイドルのファンであれば、KAT-TUNファンでなくても共感できるような興奮ポイントが語られています。
 詳しくは実際に読んでほしいですが、アイドルファンの方々が「こういう話はファン同士じゃないとできないよね」と思うような話題だけで1回の連載を使っています。アイドルファンとしてはすごく嬉しかったです。

お気に入り回②

 もうひとつのお気に入り回が「名前を思い出せなくてざわめく」です。みなさんもこういう経験あるんじゃないでしょうか?
 私はというと、名前が思い出せなかったら即素直に相手に尋ねてしまうタイプなので、正直このざわめきは理解できなかったんです。しかし世の中にはおそらく、主人公の山田君のように葛藤する人の方が多いでしょう。小説家を志す私には、ある種の社会勉強になりました。

 この他にもざわめく瞬間がたくさん紹介されていますが、総じて言えるのはすべて中丸くんらしいということ。この作品をきっかけに中丸くんの、ひいてはKAT-TUNのファンが増えるということもあるのではないかと私は思っています。この記事で少しでも興味を持ってくれた方、よければぜひ読んでみてください!

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