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名曲124 「バラ色の日々」【THE YELLOW MONKEY】

ーー人間の最頂点に立つ歌声のかっこよさ。それが吉井和哉ーー

【バラ色の日々】

イエモンは2016年に再結成されてから知った。このときにざっと聞いてみたのだが、おいおい日本よ、もっと評価されるべきアーティストではないか、ちょっと過小評価されていやしないかと驚いたものである。

吉井和哉という存在は知っていたのだが、実はあまりイエモンの曲を聴いたことがなかった。今回私が取り上げる「バラ色の日々」はいちばん好きな曲だ。

{追いかけても 追いかけても 逃げて行く月のように 指と指の間をすり抜ける バラ色の日々よ}

出だしはありがちな言い文句だがうなずける。

{雨の中を傘もささずに走るのは 過去の悲しい思い出のように大事なような…}

この部分がいい。サビの手前のメロディーが秀逸この上ない。

{だけど茨が絡みついて運命は悪戯 乾いてしまうのは寂しいね}

バラには茨がつきもの。潤いのあった生活が徐々に乾いていく。

{雨の中を何も見えずに走るのは とても深く生かされるのを感じたような だけど茨が絡みついて偶然の生贄 試されているのが悔しいね}

2番は独特な表現で雨と茨に巻き付かれている葛藤を謳っている。まるで天から試練を与えられ、それに抗っているかのような。

{それでも}

ここ鳥肌ポイント。

{あの時感じた夜の音 君と癒したキズの跡 幾つもの星が流れていた 慰めの日々よ 砂漠の荒野に倒れても 長い鎖につながれても 明日は明日の風の中を飛ぼうと決めた バラ色の日々よ バラ色の日々よ}

かつてあの頃の自分に戻るべくもがく姿を立て続けにまくしたてている。「慰めの日々よ」のところからすぐに続くのもいい。私もどん底に陥ったときはこの曲を叫ぼうか。

それにしてもPVの吉井和哉はお城の豪華な内装もあいまって王子様のようである。めちゃくちゃかっこいいのに声までイケメンとは。天は二物を与えずなんて言わせられない。

ちなみに調べてみたところ、THE YELLOW MONKEYの再結成後の公式ファンクラブ名は「BELIEVER.」というそうだ。これはこの曲の最後に出てくる{ARE YOU A BELIEVER?}から取ったもの。確かにそのフレーズは強く印象に残ったし、何よりイエモン界隈でもこの曲が評価されていることがわかってうれしく感じたものであった。

【今日の名歌詞】

I'M JUST A DREAMER ARE YOU A BELIEVER? ARE YOU A BELIEVER?

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