見出し画像

名曲59 「魅惑のバラ」[桃太郎電鉄BGM]

ーー効果はウザい。されどいつまでも続いてほしい絶好調ーー

いよいよ歌詞のないBGMを取り上げる。今回はゲームの世界から。最近またブームになってきている桃太郎電鉄シリーズを。

このゲーム、中身もよくできているのだが、BGMが素晴らしいのである。サウンド担当は関口和之。あのサザンオールスターズメンバーですよ皆さん。なんと豪華か。ただ、この曲を作られたのは池毅さんのようだ。こちらも豪華。ドラゴンボールのオープニング曲を作られている。

この曲は登場敵キャラの「あしゅら」がプレイ中に絶好調になったときに流れるBGMなのである。絶好調になると、わかりやすくいえばパワーアップする。プレイヤーがなればもちろん嬉しいし、敵キャラがなるときつくなる。特にこのあしゅら、BGMになると3回行動するという鬼畜仕様なのだ。なのでトップクラスに厄介なのである。

だから早く終わってほしいのだけれど、実はそうともいいきれなかった。BGMが神なのだ。あしゅらは行動回数が長いのでBGMが流れる時間も長い。それで聴き入っていくうちにハマってしまったのである。行動回数の長さが招いた良い誤算だった。

流れるようなピアノの旋律が秀逸。思わずタラッタタタンターンと口ずさみたくなるではないか。ゲームのBGMの原則として、聞いていて不快にならないものが大前提である。長時間プレイするのが多い桃鉄ならなおさらだ。特に鼻歌でも歌いたくなるようなものならなおいい。もしあしゅらのBGMが不快なものだったらコントローラーをぶん投げていただろう。

桃鉄はそのほかにも神BGMが多い。それも作品ごとに微妙に変えていたりする。だから人によって、この作品のこのBGMがいいと議論になるのではないか。それも世代が出るはず。そういう盛り上がり方もいい。何しろ33年の歴史があるのだ。

もうお正月ムードは終わってしまったが、たまにはゲームに傾倒してBGMをゆっくり楽しむのもいいだろう。

【今日の名歌詞】

なし

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?