名曲939　「お料理行進曲」【YUKA】［キテレツ大百科］

ーーキャベツはどうしたーー

【キテレツ大百科OP 「お料理行進曲」 full】

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　「キテレツ大百科」の曲は恐らくこれで３曲目だ。スイミン不足、うわさのキッス、そして今回の曲だ。おいおいアレがないやないかとお思いの皆さんもいるかもしれませんが、実はギリギリのラインだったりする。

　キテレツ系の曲は全体的にユニークだ。その中に芸術性をまぶしているのがよく、制作陣の工夫を存分に感じられるのだ。だからこそ紹介し甲斐があるし、熱量が伝染するのであった。今回の曲は特に斬新。

　謎にコロッケの作り方を曲にしてお伝えしているのだが、曲全体の構成がまたこれ謎なのである。どこが盛り上がりなのか、はたまた終着点はなんなのか、そして歌詞の中の人は何をやっているのか。何を言っているのか。全部がクエスチョンマークなのだ。

　というわけで実は迷曲（最近書いてないなあ）の分類でストックしてあったのだ。キテレツでなくただの曲としてだったら間違いなくそうしていただろう。だが、何かを感じてしまったのだ。子どもたちに料理の楽しさを教えてあげる意図だとしたら。簡単なコロッケが誰でも作れる世界になれたとしたら。そしていつでもキテレツを頭に思い浮かべ、永遠に作品が残ることになれば。

　これはもう名曲である。まさしく奇天烈な構成ではあるのだが、それも料理の工程に似ているものがある。終わり間際が実は寂しかったりするのだ。すべてがサビ、盛り上がりでいけるものではない。

　歌詞も考察しようと思えばいろいろ書けそうなのだが、割愛。料理と一緒で、完璧な捉え方は不可能である。その人によって味が全然違ってくる。各々のコロッケを楽しみましょう。