名曲746 「水のないプール」【児島未散】
ーー詩的なタイトルで情景が思い浮かぶ名曲ーー
【Michiru Kojima - 水のないプール】
Michiru Kojima - 水のないプール - YouTube
児島未散は久しぶりに書く……といっても、前回書いた記事はお蔵入りになっている。お蔵に入ったものは50じゃきかないので、いずれお披露目パーティをしたいが、いつになるだろうか。欠番リストでも作ろうかしら。
「水のないプール」は1989年に発売されたシングル「悲しくなんて」のB面に収録されている。A面がお蔵入りになったので、今回ばかりは残ってほしいと切に願っている。というわけで歌詞は載せない。こればっかりは悲しくなんて嘘である。
非常にゆったりとしたバラードだ。サウンドが非常に私好み。黄昏の女性が思い浮かぶようである。まずタイトルが秀逸。これで冬というのはもちろん、相当に妄想が広がるのである。廃業したのだろうか、きっと誰もいないのだろう、つらいことがあったのだろう、傷心を癒やしにきたのだろう、などなど。
このnoteの中でもトップクラスに秀逸だと思うのだが、どうもこのタイトル、いろいろ使われているようである。
映画になっているとは驚いた。この曲とは関係ないだろう。それだけでない。
Waterless Pool (Mizunonai Pool) - YouTube
恐ろしいことにざっと調べただけでも3曲も見つかった。おいおい桜じゃないんだから。いいものはどんどん真似して使われていってほしいが、それにしても輪廻転生するものである。どれも大体バラードであった。
亜蘭知子が気になったが、まあ、児島未散がいちばんでしょうかね。当然、贔屓に見てしまいますよ。もっとメジャーになってほしいものである。こんなきれいな声、現代じゃなかなか聴けぬですよ。いまは声を荒げるのがブームみたいですし、原点に帰りましょう。