名曲528 「タイブレーク」[マリオテニス64]

ーーBGMに力を入れる異色の作品ーー

【マリオテニス64】BGM集(part2)

 うーむ、64のゲームはいいなあ。switchでプレイできるようになったのは嬉しいこと嬉しいこと。ああ、少年のころの記憶が蘇る。大人になってからつらいことばかりだから、せめて家の中くらいは子どものころに……。

 『マリオテニス64』もお気に入りのゲームだった。このnoteでは初登場だが、実はかなりBGMに力を入れている作品だと思っている。プレイしていた当時はキャラの操作に夢中で気がつかなかったが、いやはや、大人になってみると景色が開けてくるものだ。

 今回紹介するのは「タイブレーク」。これがよーくできていると感じた曲のひとつである。

 ここからはプレイした方に向けて。ネタバレではないので大丈夫。

 マリオテニス64といえば「セットポイント」や「マッチポイント」が名曲として有名だ。実際、あれほど熱くなれるハラハラドキドキのBGMはない。

 ならばタイブレークもそうかといわれると、ちょっと違うのである。ハラハラドキドキというよりは、①「よくぞこの高みに到達した」というハイレベルな応酬を讃えているかのようなのだ。テンポアップなのもいい。音楽から②「さあさあ決着をつけようじゃないか」というメッセージにも感じられるのである。

 さてそれでも決着がなかなかつかない。45秒くらいからマッチポイントのような緊迫感のあるメロディーになる。③「なかなか終わらないな。さあ早く決着をつけておくれ」という感じだ。

 1分に達するとまた崇高なメロディーへと変わる。④「もうお前らすごいよ。とことんやってくれ」という、山頂に到達したかのような状態になるのだ。それがまたゲームの面白さを助長させる。

 ①~④までの物語を詰めた傑作BGMだと主張したい。作曲は桜庭統。テイルズシリーズで有名だ。今作は2000年に発売されたのだが、この路線を続けていればよりマリオシリーズは発展していたのではないだろうか。

 それにしても最近は暖かくなった。いつしか、外に出て汗をかくなんてことも出てきて、いよいよ冬が終わったのだと実感する。絶好のテニス日和になってきた。さて、あと半年くらいは暑さに悶える日々がくるのだろう。はい、いまから嫌いな季節は夏になりまーす。暑いの嫌い!

       【今日の名歌詞】

なし


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