名曲424 「赤き血のイレブン」【フォー・メイツ】[赤き血のイレブン]

ーーJリーグが始まる遥か昔にサッカーを取り上げた偉大なる作品ーー

【赤き血のイレブン オープニングテーマ 1970 (アナログ レコード音源)】

 お正月といえば高校サッカーや天皇杯といったサッカーが欠かせない。最近じゃ天皇杯もACLの選考基準にあたるらしいようで、さらに緊迫した戦いになったように感じる。

 サッカーはいまでこそ日本スポーツの代表格存在になったが、1970年、当時野球人気に染まっていた日本列島に、改革を与えた作品があった。原作は梶原一騎。ザ・昭和の雰囲気が漂う『赤き血のイレブン』だ。

 70年代にサッカーブームを巻き起こし、80年代に『キャプテン翼』が社会現象に。そして90年代のJリーグ発足へと繋がる。いわばサッカーブームの先駆けの存在であり、歴史に名を残すべき貴重な作品といっていい。

 その主題歌を今回は紹介。

{だれが集めたわけじゃない 赤い熱い血よびあって ともに戦うおれたちイレブン 汗にかすんだ目をあげて 男が目指す敵ゴール パス ドリブル ヘッディング それシュート!}

 熱い。作詞はなんと原作者の梶原一騎だ。サッカーの技名はさながらアニメヒーローの技名に匹敵する。パス、ドリブル、ヘッディング。そしてシュート。おいおいグレートマジンガーかと言わんばかりの豪華さに錯覚してしまう。

 またメロディーもよし。腕をぶんぶん振りながら歌いたくなる。最近はこういったマーチが減ってしまった。だからこそ、現代にも受け継がれていってほしい。

 こちらは浦和レッズの試合前動画だ。Jリーグ好きなら常識かもしれないが、実はこの曲のタイトルと同名曲が浦和レッズの応援歌なのである。元々『赤き血のイレブン』は埼玉県を舞台(しかも浦和)にした作品だった。浦和レッズの象徴である赤なのも一致する。これほどぴったりなことはない。

 ならばこの曲をそのまま応援歌にしてほしく思ったのだが、ちょっと合わなかったか。ともあれ、このタイトルが生きているのはありがたい限りである。50年以上も前の作品だが、きっと受け継がれていくだろう。

 ちなみに私はライトなサッカーファン。日本代表の試合は気にする典型的なにわかファンである。ちなみにいちばん好きなのはワールドカップの組み合わせ抽選。あれだけでお酒2缶いけちゃいますねえ。

       【今日の名歌詞】

だれが集めたわけじゃない 赤い熱い血よびあって ともに戦うおれたちイレブン




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