名曲667　「掌」【Mr.Children】

ーー掌を見つめダークな心境になろうーー

【Mr.Children 「掌」 MUSIC VIDEO】

　時々、疲れてもうどうでもいいやという気分になる。先日は会社をずる休みしてしまった。知らん、どうにでもなれ、あーまた誰かと縁を切ろうか。そんな投げやりになった。

｛掌に刻まれた歪な曲線　何らかの意味を持って生まれてきた証　僕らなら　求め合う寂しい動物　肩を寄せるようにして　愛を歌っている｝

　自分のいる意味がなくなってしまったことがそうさせた要因だった。

｛抱いたはずが突き飛ばして　包むはずが切り刻んで　撫でるつもりが引っ掻いて　また愛　求める　解り合えたふりしたって　僕らは違った個体で　だけどひとつになりたくて　暗闇で　もがいて　もがいている｝

　そんな私を見たら普段の私と別人に思うだろうなあ。

｛ステッカーにして貼られた本物の印　だけど　そう主張している方がニセモノに見える　僕らなら　こんな風な袋小路に　今も迷い込んだまま　抜け出せずにいる｝

　どっちが本物かといえばいまの自分かもしれない。人間というのはなんでここまで自分を押さえつけなくてはいけないのだろう。

｛夢見てるから儚くて　探すから見つからなくて　欲しがるから手に入んなくて　途方に暮れる　どこで間違ったかなんて　考えてる暇もなくて　でも答えがなきゃ不安で｝

　もがくしかないのか。

｛ひとつにならなくていいよ　認め合うことができればさ　もちろん投げやりじゃなくて　認め合うことができるから　ひとつにならなくていいよ　価値観も　理念も　宗教もさ　ひとつにならなくていいよ　認め合うことができるから｝

　それで素晴らしい。

｛キスしながら唾を吐いて　舐めるつもりが噛みついて　着せたつもりが引き裂いて　また愛　求める　ひとつにならなくていいよ　認め合えばそれでいいよ　それだけが僕らの前の　暗闇を　優しく　散らして　光を　降らして　与えてくれる｝

　最後の大サビは決してそうあってはいけない人間の本能を表現した。DVもきっとこんな感じなのだろう。私は絶対にそうならないようにしたい。だが、光と違って闇は無限大に大きくなっていく。

　　　　　　　【今日の名歌詞】

抱いたはずが突き飛ばして　包むはずが切り刻んで　撫でるつもりが引っ掻いて　また愛　求める　解り合えたふりしたって　僕らは違った個体で　だけどひとつになりたくて　暗闇で　もがいて　もがいている